京阪バス3路線廃止
寝屋川市が代替運行へ
市議会 補正予算を全会一致で
京阪バスが寝屋川市内の3路線を3月末で廃止することを受け、同市は1月17日の同市議会臨時会に、4月1日から代替バスを運行するための補正予算案を提出。同市議会は全会一致で可決しました。
京阪バスは昨年11月、寝屋川営業所管内と門真営業所管内で合わせて13路線のバス路線の廃止を発表しました。寝屋川営業所管内の9路線のうち、すでに廃止された路線もありますが、寝屋川市を通る3路線は今年3月末で廃止されます。同路線は、市と京阪バスとの協議で市が負担金として支払い、赤字を補填してきました。
臨時市議会では、4月1日から、これまで運行委託業務に市が支出してきた範囲内でタクシー会社に運行委託し、10人乗りの乗り合いバスを運行する補正予算が臨時市議会に提案され、全会一致で可決されました。
予算の内訳は、運行業務委託は23年度から25年度で2億6970万3千円、車両購入(7台)は同2989万8千円、レンタカー7台23、24年度1千78万円などで計3億1371万4千円。
代替バスで継続するのは、京阪萱島駅と黒原旭町を結ぶ黒原ルート、同香里園駅と点野などを結ぶ木屋ルート、同寝屋川市駅と萱島駅、河北、深北緑地などを結ぶ木田・河北ルート。時刻表・料金も現行通りで運行し、朝のラッシュ時など、乗客が10人を超えると見込まれる時間帯は、バスを複数配車します。
市民の声が市政動かした
日本共産党の松尾信次市議
「通勤で利用しているので、廃止は困る」「高齢で自転車に乗れないので、継続してほしい」など、市民からバス路線の継続を求める声が上がりました。寝屋川市は「代替策を検討する」ことを早くから表明し、市民の声に応えました。
市民の足を守るためには、市まかせでなく国と大阪府が財政負担することが必要です。私たちも市への要請だけでなく、多くの方に利用していただけるよう、今後も取り組みます。
(大阪民主新報、2024年2月18日号より)