2024年03月02日
万博中止し暮らし優先予算に
府議会開会日迎え宣伝
大阪府2024年度当初予算案などを審議する定例府議会が2月21日開会し、大阪府民要求連絡会(府民連)は、「大阪・関西万博の中止を!」「命と暮らし優先の府政を」と、府庁周辺での宣伝や集会パレードを行いました。
大阪城公園内で開いた集会で、大阪自治労連の坂田俊之委員長が主催者あいさつしました。
24年度当初予算案について、日本共産党の石川たえ府議が報告。万博推進局の予算が4倍に増えるなど、各部局が万博関連予算を計上する一方、コロナ関連予算などが大幅に減り、コロナ禍で病床が逼迫した反省もなく、引き続き大幅な病床削減を計画していると指摘しました。「物価高騰に苦しむ府民の暮らしと営業を守る立場の予算になっていない。万博を中止し、府民生活向上を求めて、全力で頑張る」と決意を述べました。
大阪商工団体連合会、全大阪生活と健康を守る会連合会、福祉保育労組大阪地方本部の代表が、万博中止、暮らし優先の府政にと訴えました。
府民連は知事宛ての万博中止要請書420団体分、府議会議長宛ての森友疑惑究明要請書409団体分を提出し、各会派に要請しました。
この日の府議会本会議で吉村洋文府知事は、「大屋根(リング)の建設も着々と進んでいる」と述べ、会場整備や機運醸成と共に、万博での「空飛ぶクルマ」の運航実現、さらに2030年秋頃のIR(カジノを核にする統合型リゾート)開業に向けて取り組むと述べました。
(大阪民主新報、2024年3月3日号より)