おおさかナウ

2024年03月02日

日本共産党大阪市議の質問
災害避難所の環境改善を
山中智子議員が陳情採択求める
市政改革委

 開会中の大阪市議会で、日本共産党が行った委員会質問を紹介します。

質問する山中議員=2月19日、大阪市議会市政改革委員会

 山中智子議員は、2月19日の市政改革委員会で、災害避難所の環境改善の強化などを求める陳情の採択を求めて質問しました。長年求めてきた小学校体育館へのエアコン設置を巡り、ようやく来年度予算案で調査費が計上されたことに言及。「一日も早く供用開始する方策をとってほしい」と求めました。
 災害避難所については能登半島地震でも、女性への性被害の訴えや「仕切りがなくて着替えられない」「トイレに行けない」などの声もあるとし、「南海トラフ巨大地震は必至。(大阪市でも)事前にやれることは、早く全部行うべき」と述べました。
 危機管理室は、「避難所で女性が性被害に遭うことは断じて許されない。女性の視点を踏まえた避難所運営の取り組みは極めて重要」と答弁しました。市の「避難所開設・運営ガイドライン」に必要な事項を明記し、周知しているとしました。
 山中氏は、地域の自主防災組織のリーダーには、ガイドラインを知らない人もいるなど、実際に活用するのは大変ではないかと述べました。
 山中氏は、内閣府が作成した「男女共同参画局の視点からの防災・復興ガイドライン」(20年)では、女性だけでなく、男性、子どもや若者、高齢者、障害者、LGBTの人々などに配慮した避難所づくりのために、避難所チェックシートも作っていることを紹介。危機管理室は「チェックシートや地域で活用できる好事例については、各区への情報共有を行いたい」と答えました。
 山中氏は、いざという時に、すべての地域で安全・安心な避難所を開設・運営するためには、訓練などを地域任せにするのではなく、自治の拠点である小学校区ごとに職員を配置し、地域の人々と一緒に考え行動する体制が必要だと力説しました。

(大阪民主新報、2024年3月3日号より)

 

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