羽曳野市長選 30日告示7月7日投開票
わたなべさん勝利で希望の市政を
公正・民主の会が自主支援
羽曳野市長選が30日、告示されます(7月7日投開票)。日本共産党も参加する公正・民主的な羽曳野市政をつくる会(公正・民主の会)は、自主支援する政治団体「Wingはびきの市民連合」代表で無所属の、わたなべ浩一氏の勝利で、維新市政を終わらせ、新しい希望の市政をつくろうと全力を挙げています。
独断・専行の維新市政4年
市長選には、わたなべ氏の他、現職の山入端創(やまのは・はじめ)市長が立候補を表明。選挙戦では、前回2020年の市長選で、大阪維新の会公認で当選した山入端市長の市政運営が問われています。
山入端市政は、敬老祝い金の全廃や、国民健康保険(国保)料や介護保険料の値上げなど、市民施策の切り捨てや市民負担増を強行。温水プールがあった「クリーンピア21」は施設改修に多額の予算が必要になるとして、利用者の声も聞かずに廃止しました。
5つの小学校のプールが老朽化で使えなくなっているのに、更新しないと決定。自校でプール授業が行えず、児童は他市の民間施設へバスで移動しなければなりません。
子どもにも高齢者にも冷たい政治を続ける一方、際立っているのが独断・専行の政治姿勢です。府言いなりに万博への「子ども動員」を推進するとともに、市独自に「無料チケット」を公布(約3300万円)しようとしています。
市役所本庁舎の建て替え事業は100億円を投じる計画ですが、市民合意を得るための説明会や懇談会は行っていません。
市民には「受益者負担」の名で下水道料金の値上げを強いる一方、と畜場特別会計予算には基準外繰り入れ以外に、冷蔵庫の更新に約1億円の補正予算を組むなど、特定事業を優遇しています。
形を変えた企業・団体献金として批判を浴びる政治資金パーティー。山入端市長の資金管理団体「やまのは創後援会」が昨年10月に開いた政治資金パーティーは、会費4万円に上っています。
一党一派に偏った市政運営に議会からの反発も。自由民主党・もっと羽曳野議員団(3人)が、市長提案の予算案に3年続けて反対するなど、かつてない事態も生まれています。
幅広い市民の支援を力とし
わたなべ氏は、羽曳野市職員として42年間、医療・介護・子育て分野で勤務。「人口減少時代に挑戦。魅力と活力のある羽曳野市に」を基本理念に、政党からの推薦を受けず、無党派の候補者として、幅広い市民の支援を力にたたかっています。
具体的な施策では▽子どもの医療費窓口負担ゼロ▽学校給食の保護者負担の無償化実現▽若年期からの健康づくり、壮年期からの介護予防推進▽公共交通政策の策定で買い物・通院などお出かけ支援充実▽市民参加型の行政運営の仕組みづくり▽歴史文化資料館の創設で歴史と文化薫るまちづくり▽避難所の拡充などで危機管理日本一に――などを掲げています。
新庁舎建設では、一極集中の豪華庁舎ではなく、地域分散型の身近で便利な庁舎を目指し、市民や関係者の合意を得ながら進めるとしています。
公正・民主の会が16日に「オール羽曳野スクラム集会」を開いたのに続き、「Wingはびきの市民連合」も23日、決起集会を開催。決意表明した、わたなべ氏は、「今の維新市政を変えたい。政党のためでなく、市民のための羽曳野市を取り戻し、人口減少に立ち向かう施策を実現するため、全身全霊で頑張る」と力強く語りました。
(大阪民主新報、2024年6月30日号より)