2024年06月29日
走れ! コータローレポート
やっぱり中止しかない万博
大阪・関西万博の機運醸成に躍起になっている自公・維新政治。今年6月に朝日新聞が読者に行ったアンケートによると、81%が「行かない」と答えました。大阪の読者に限っても「行く」が38%、「行かない」が62%でした。衝撃的です。
夢洲1区でのガス爆発では当初万博協会は記者会見すら開きませんでした。後に事故現場では100㎡もの床が破損していたことが分かり、当初公開されていなかった現場の写真が次々と出てきました。最大で毎日2トンものガスが出ていますが、体積にすると25mプール9つ分とのことです。さらに万博協会は最近になって何と夢洲2区でもガスの発生があったと認めました。それも万博協会が自ら定めた火気使用停止の基準を上回る7%LELが迎賓館近くで観測されていました。外国要人が集まる建物で爆発が起きれば外交問題になりかねません。
万博協会は災害時15万人が島で孤立するとの試算をしています。大型客船で脱出するとの計画ですが、津波が起こればその船が転覆、港に接岸できない事態が起きえます。
さらにおかしいのは近畿中の自治体から万博協会に職員が派遣され、府下の職員だけで351人に上ることです。これらの職員を、未だに道路が寸断され、倒壊した家屋が放置され、下水道の復旧も不十分な能登半島の被災地に派遣すればどれほど有益でしょうか。
盛り上がらないのは危険なイベントであり開催意義も感じられないからです。中止しかありません。(たつみ・こうたろう 日本共産党衆院近畿ブロック比例候補 次回は7月28日号に掲載)
(大阪民主新報、2024年6月30日号より)