日本を戦争国家にするな
若者憲法集会開く 大阪から多数参加
6月30日、東京都内で行われた若者憲法集会2024に、大阪からも多くの青年が駆け付け、「日本を戦争国家にするな」と声を上げました。参加者の手記、デモのスピーチ、感想を紹介します。
自分たちの世代が憲法生かした政治をつくる
民青同盟府委員長 園部真拓さん(28)
大阪から50人の仲間と参加しました。集会に向け、25の「敵基地攻撃能力保有・大軍拡に反対する青年の草の根ネットワーク」を、地域、職場、学園でつくり、行動に踏み出し、青年との対話を広げてきました。
「敵基地攻撃能力の保有」について「知らない」と話す青年や「攻められたら怖いから賛成」と話す青年とも対話し、政府が進める戦争国家づくりを告発してきました。地道な取り組みですが、そうした努力が大阪の各地に広がり始めた中での憲法集会となりました。
集会では、メイン企画で九条の会事務局長の小森陽一さんが講演。「会」がどういう経過の中でできたのか、果たしてきた役割を知ることができ、草の根の運動こそ社会を変える力だと確信が深まりました。
集会後のデモは1200人が銀座を歩きました。街中に響く「憲法変えずに憲法生かせ」の声に、通行人から手を振られたり、温かい反応がありました。
参加した仲間から「いままでのたたかいがあったから改憲させてこなかった。自分たちの世代が憲法生かした政治をつくることが求められている」「自分の大学も軍事研究に手を出そうとしている。声を上げていきたい」など感想が寄せられています。高まった思いを、今後の活動の力にしたいと思います。
9条持つ日本が先頭に
松本倫太郎さん(24)の訴え
お年寄りや子どもたちが犠牲にならない戦争というのはない。犠牲になった市民の中には、僕と同じように若者もたくさんいたと思います。みんな家族がいて、夢や希望を持って暮らしていたのに命が奪われる。そんなことがいま現実に起こっています。
日本政府は戦争を終わらせるための手立てではなく、大軍拡を進めています。悲惨な戦争がさらに続くことになると思います。
戦争を終わらせるために、憲法9条を持つ日本が先頭に立って、国際社会と交渉していかなければならないと思います。戦争を無くしたいと考えている世界中の多くの市民と一緒になって、声を上げていくことが必要だと思います。
だから僕は集会に参加し、署名を集めています。皆さんと力を合わせて戦争反対を訴えていきたいと思います。
声を上げなければ社会は変わらない
大石あす花さん(24)
昨年のデモに参加したことで大勢の仲間がいることを実感し、今回も参加したいと思いました。
関連企画では選挙について学びました。公職選挙法裁判の話から国際的な人権についての条約を知り、法律よりも条約の方が効力が強いのに、条約が保障していることが守られている実感がないと感じます。政府に対して国民が声を上げていかなければ、社会は変わっていかないと思いました。
子どもの権利条約に関連して、講師が「本当の意味での大人はいない」と言っていたことが印象的です。12条の意見表明権の「年齢及び成熟度に従って相応に考慮される」という文言のところで、若い人でも成熟した人はいるし、年を取った人でも未熟な人もいるということでした。年齢に関わらず成熟した人間になりたいと思いました。
(大阪民主新報、2024年7月7日号より)