18日告示の箕面市長・市議選
市民を守る箕面市政へ
日本共産党 杉田選対本部長に聞く
8月18日告示される箕面市長選・市議選の投票日(25日)まで3週間、日本共産党は、市長選で維新市政転換を目指すとともに、市議選(定数23)で、名手ひろき(63)、村川まみ(51)=共に現=、金森いずみ(46)=新=の3氏勝利を必ず勝ち取ろうと奮闘しています。箕面市政の現状と課題、党市議団の実績、現有3議席確保への課題を杉田満・選対本部長に聞きました。
維新市政転換へ小林市長候補奮闘
箕面市は、3年前にコロナ禍で市財政が大変になるとして、「新改革プラン」を策定し、公立幼稚園廃止と公立保育所民営化、箕面市立病院の指定管理者制度による民営化を推進しています。
〝効率〟再優先の民営化で、リハビリ病床廃止など医療機能は縮小し、市民にとって必要な医療が受けられない事態が懸念されます。職員の雇用不安や待遇悪化も重大な問題です。
箕面市は、病院移転後の跡地に小中一貫校を建てる一方、北大阪急行の箕面延伸に伴う開発需要を当て込んで、小中学校を統廃合し、市有地を40億円で売却する計画も推進しています。
民間業者が建てる高層マンション分譲価格は、最高3億円とも言われます。「担税能力のある市民を呼び込む」などと言いますが、一体誰のための学校づくり、街づくりなのでしょうか。
今年箕面市の国保料は、世帯当たり年間1万5千円値上がりし、障害者減免は3割削減です。介護保険料も年間6800円値上げし、後期高齢者医療保険料も、平均8千円増が通知されました。
現市政には、食料品はじめ物価上昇や資材価格高騰に苦しむ市民や中小事業者の悲鳴が届いていないと言わざるを得ません。
いま箕面市が行うべきことは、自民党政治に苦しむ市民の防波堤になって、生活支援や福祉増進を図ることです。
北急延伸事業の市負担分は、当初70億円とされていましたが、282億円と4倍に膨れ上がっています。
箕面市には他市と比べても豊かな財政がありますが、大型開発にどんどんつぎ込まれ、市民のために十分活用されてきませんでした。
市東部の新たな大規模開発や万博関連事業を見直し、市がため込んだ財調基金などを活用すれば、路線バスなど公共交通拡充や、医療体制の強化、学校給食無償化や少人数学級など、子育て支援と教育環境の拡充整備は、十分に可能です。
市長選の争点は鮮明です。国の悪政と維新市政に正面から対決し、住民の暮らしを守る市政実現のために、「みどりとくらしを守るみんなの革新箕面をつくる会」代表委員で元府職員の小林ともこさん(76)=無所属・新、党推薦=の勝利を目指し、広く市民の中で市政の課題を語り広げたいと思います。
共産3市議候補勝利へ全力
党箕面市議団は、市立病院の公立・直営を守れと一貫して主張。市民と一緒に医療機能拡充を要求するとともに、余野川ダムなど開発計画の問題点を追及し、開発優先を見直し、豊かな自然を守れと奮闘してきました。
子どもと保護者、教職員の願いに沿った教育環境の整備をと小中一貫教育の問題点を追及し、就学援助の給食費拡大、国保減免など市民の立場で予算修正を求めて奮闘しています。
北急延伸に伴い路線バスが再編された問題でも、300通の市民アンケートに基づく要望書をバス事業者に提出し、ゆずるバスを含め地域公共交通の発展へ、行政責任が果たされるよう求めていきます。
日本共産党の名手ひろき市議が6月19日に行った質問を巡り、「万博行くなよ! 出入り禁止や!」と現市長が行ったヤジ発言は、大問題です。名手市議は、子どもの安全を願う市民の不安の声を代弁して質問権を行使し、夢洲で起きたメタンガス爆発を取り上げ、万博関連事業について当局の見解をただしました。議場における質問に対する市長のヤジ発言は、地方行政における「二元代表制」の認識に欠けるもので、民主主義の観点からも許されません。
市長選での市政転換とともに、議員個人への不当な攻撃を許さない、民主的で開かれた市議会の実現も必要になっています。
市議選は、定数23に対し、6人前後はみ出しとなる見通しです。日本共産党は、住民の声を真っすぐ議会に届け、市民の立場でチェック機能を果たしてきた日本共産党の実績と値打ちを示し、現有3議席の絶対確保へ、総力を挙げて奮闘します。
(大阪民主新報、2024年8月4日号より)