6日投票 池田市長選
憲法を市政に生かす
山元たけし候補が全力
任期満了に伴う池田市長選が6日、投開票されます。選挙戦は日本共産党前池田市議で「みんなのための新しい池田市政をつくる会(みんなの会)」事務局次長の山元たけし候補(54)=同党推薦=と、現職の小南修身候補(68)=自民、民主、公明推薦=、前市長の倉田薫候補(67)の三つ巴のたたかい。山元候補は、国の悪政を先取りして市民施策切り捨てや民営化を進めてきた倉田・小南市政を根本的に転換し、「憲法を市政に生かし、福祉・教育先進都市の実現を」と訴え、勝利へ全力を挙げています。
市民切り捨て市政の転換訴え
マスコミから〝骨肉の争い〟
現職の小南氏は、倉田氏が5期目の2011年11月に市長を辞職して府知事選に立候補した際、後継指名した人物です。
再び市長選に立候補した倉田氏は、「愛する池田のためにもう一度頑張る」(第一声)、小南氏は「行財政改革で成果」(同)と応戦していますが、マスコミからは、「骨肉の争い」(「産経」)といった指摘が出ています。
山元候補は、倉田・小南市政の20年間で保育所民営化や幼稚園の統廃合、施設運営の民間委託、学校統廃合、家庭ごみ収集の有料化などの「行政改革」で、池田市のすぐれた施策が失われてきたと強調。現市政が住民の個人情報を取り扱う総合窓口や福祉窓口の業務まで民間に委ね、問題の多いマイナンバーの取り扱いも民間業者に任せていることは大問題だと批判しています。
「池田市には、憲法を生かす政治を行うか否か、そのあり方が問われている」ときっぱり主張する山元候補。「子ども・若者・高齢者はじめ市民誰もが安心して暮らせる池田を目指す」として「5つの転換」(別項)を訴えています。
戦争法廃止へ全力を挙げて
山元候補は核兵器廃絶や反戦平和を貫く日本共産党市議として2期8年。「市民の命を守ることこそ福祉施策の最大の目的」と力説し、安倍政権による「戦争する国づくり」を許さず、「戦争法廃止、池田の若者を戦争に送らないよう、市民の皆さんとともに全力を挙げて取り組む」と訴えています。
山元たけし候補が訴える「5つの転換」
①18歳まで子どもの医療費を無料に。「子どもの貧困」を根絶、保育所の民営化は中止。国民健康保険料・介護保険料を軽減し、長寿社会を支える医療・介護体制の整備。
②すべての子どもに行き届いた教育を。小中学校の全学年で35人学級を実施。学校トイレの洋式化、自校調理方式で温かい中学校給食に切り替える。
③「中小企業地域振興条例」を制定し、中小企業や商店、地場産業を全力で応援。ブラック企業をなくし、人間らしく働ける雇用のルールをつくる。
④五月山や猪名川の景観と街並みを守る。不要不急の大型公共事業ではなく、街づくりは震災や水害に備える防災・減災対策を最優先に。
⑤「戦争法廃止」「憲法9条守ろう」を全国に発信。安倍自公政権と維新の暴走政治に立ち向かい、市民共同の力で政治の転換を。
(大阪民主新報、2015年12月6日付より)