おおさかナウ

2024年08月03日

日本共産党府委が党勢拡大で経験交流会
地域支部の党員とともに
党の魅力を広げて入党へ
海老原友子岸和田市議の報告(大要)

 日本共産党大阪府委員会がこのほど開いた「党員拡大・入党働きかけの日常化と読者拡大の努力に学び合う―7・23オンライン経験交流会」での、海老原友子・岸和田市議の報告(大要)を紹介します。

 岸和田市議会議員1期目の2年生です。昨年4月の市議選の候補者になるまで自治体職員で、労働組合の役員を三十数年していました。組合活動は積極的にやってきましたが、職場・組合では〝隠れ党員〟で、「しんぶん赤旗」日刊紙を読むのはテレビ欄だけ。大会決定などの読了も怪しいもので、真面目な党員ではありませんでした。そんな私が候補者になって、「日本共産党の海老原です」と、大きな声で言う日が来るなんて、考えもつかないことでした。

候補者になって「ぜひ入党を」と

海老原友子氏

海老原友子氏

 私が受け継いだのは、40年のベテラン議員(今口千代子前市議)の地域で、トップ当選もある、常に上位当選の議員の地域でした。市議選の2年前に転居し、後援会のみかん狩りへの参加が、候補者デビューでした。後援会の方たちを前にした初めてのあいさつで、「候補者らしく」という気負いもあって、突然、「ぜひ入党してください」と生まれて初めて訴えました。地域の党支部長が、「候補者があんなん言うてんやから、入党の呼び掛けせなあかんのやなあ」と、今まで党員拡大に取り組んでこなかったことを反省するかのように、こぼされていました。
 以降の活動では、労働組合員の時から選挙活動が好きだったので、地域の党員の皆さんにも、桃太郎宣伝やスタンディングなどをしようと訴えました。ご高齢の方が多いのにもかかわらず、「こんなん、したことないわあ」と言いながら一緒に参加してくださり、選挙戦は実に楽しく取り組み、ベテランから新人に代わる大変な選挙戦を乗り切り、当選できました。

地道で真面目な活動に支えられ

 選挙活動は表立って派手なものではなく、後援会ニュース会員から支持を固めていく堅実なやり方でした。地道に、後援会ニュース作りや会員の名簿管理、手配り体制などを、支部のほぼ全員で行われていたことには驚かされました。ベテラン議員の個人的魅力と信頼で広がった支持者も、地域の地道な活動に支えられていたのだと知りました。
 私自身も真面目になって、日々の「赤旗」日刊紙に目を通し、地域支部と共に、第29回党大会決定と第2回中央委員会総会決定も読了しました。支部では大会決定読了のため、会議に参加できない党員も集まりやすい同じ団地の党員宅で、月1回の読了会を丁寧に開き続けています。この丁寧さは、本当にすごいと思います。
 地道で真面目な地域支部の皆さんは、私の物おじしない、明るさと元気さが取り柄の行動力を受け入れて下さり、党勢拡大にも意欲的に取り組まれるようになりました。後援会ニュース会員には「赤旗」の購読を、長年の読者には入党を呼び掛ける上でハードルが低くなり、具体的な目標の達成に向かっています。

パン屋で会って入党を誘うと…

 今年に入ってからの支部の拡大状況を報告します。
 1月のある朝、ずっと入党のお誘いをしていた方にパン屋で出会い、あいさつ代わりに入党を誘うと、二つ返事でオーケーしてくれました。その方と他の活動で一緒だった支部の2人が、それぞれ以前から入党の声掛けをしていたのが、その日に結実したわけです。
 別の入党者は日曜版読者で、何度か入党を働き掛けていた人でした。3月、後援会の集会に来てくれて、清水ただし衆院近畿比例候補の話の後に入党を訴えると、渡していた呼び掛け文を読み、その場で入党申込書に記入されました。
 4月、近所のマンションのごみ置き場を掃除していると、マンションに引っ越ししてきた方が一緒に掃除してくれました。それがきっかけで朝のラジオ体操に誘うと、次の日から参加してくれました。
 時を同じくしてその方が、前議員に老人会入会の相談をされていることが分かりました。運命的なものを感じ、数日後、本人の了解を得て日曜版の見本紙を届けると、「こんな新聞見たことがない」とすごく喜んでくれ、購読開始となりました。

働き掛けないと入党はされない

 その勢いで入党をお誘いすると、「こんなバアバでもいいの?」と返事。その日のうちに呼び掛け文と入党申込書をポストに入れました。数日後「もう書いたんだけど」と言われたので、前議員と二人でお宅に伺い、いろんな話をたっぷりし、入党にあたってのお約束も理解してもらい、入党して頂きました。
 6月、長い支持者で、悩みの相談に前議員や支部も関わっていた方に、勇気を出してお誘いしたら、「力になるのであれば」と入党を決意してくれました。機関紙の集金に行って、さりげなく入党をお誘いしたら「いいよ」という返事に逆に驚いたケースなど、1月に1名、大会後に4名の入党者を迎えました。
 長くお付き合いしている方も、短期間のお知り合いも、入党の働き掛けをしないと入党されないのは共通しています。今、日本共産党を大きくしないといけないと思う気持ちが支部の行動になって、成果になっています。
 住民の利益を守るために、真面目でひたむきに取り組んできた党活動の土壌が地域にあったこと、誰にでも気軽に入党を訴える私自身の党づくりへの思いが、受け入れてもらえる支部の力量があったことが成果につながったと思います。

党が好きな人に入党のお誘いを

 5~6年前、大門実紀史参院議員(当時)が岸和田に来られ、「日本共産党に気楽に入りましょう」と楽しく話されていました。何気なく母に伝えたところ、「共産党、好きやから入党するよ」と言われて驚きました。母はしばらく後に亡くなり、希望をかなえてあげることができなかったことが悔やまれます。
 日本共産党が好きで支持してくれている人に入党のお誘いをしなければならないし、党の魅力を多くの人に広げていきたいと思います。それが今、一番日本共産党に求められている活動だと思っています。
 若者にも高齢者にも、誰にでも自由な時間が持てる社会を一緒につくるために、共に頑張りましょう。

(大阪民主新報、2024年8月4日号より)

 

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