おおさかナウ

2024年08月10日

今こそ革新懇の出番!
自民党政治の終焉と維新政治の転換目指し、
すべての地域と職場で革新懇の再開・結成・強化を
大阪革新懇事務局長 大原 真

大原真氏

大原真氏

 進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)の大原真事務局長からの寄稿文「今こそ革新懇の出番! 自民党政治の終焉と維新政治の転換目指し、すべての地域と職場で革新懇の再開・結成・強化を」を紹介します。


 自民党「裏金問題」では、自民党・公明党が改正政治資金規正法を通常国会で可決・成立させましたが、国民の怒りは収まるどころか広がっています。岸田政権の支持率は低迷し、来るべき衆議院選挙で「政権交代が可能」な情勢となっています。大阪でも維新政治がカジノ万博に暴走し、府民的な批判を浴びています。
 こうした状況のもと、「政治を変える」旗を正面から掲げる革新懇を、すべての地域と職場で結成・再開・強化することが求められます。

怒り正面から受け止め行動

 昨年12月、革新懇河南ネットワークの「ガザ・ウクライナ即時停戦・岸田政権退陣・万博カジノ中止」を掲げた一斉宣伝(6市1町)には100人が参加しました。松原市や藤井寺市など各地で高校生が飛び入り参加し、「戦争はいらない、ダメだ」とスピーチを行い、ビラ配布も手伝ってくれ、参加した方が逆に元気をもらっています。
 他の地域革新懇でも、能登救援募金や裏金問題、万博カジノで宣伝すればするほど、住民から激励され元気をもらっています。堺市民懇は他の団体と協力して毎月4カ所で「ガザでの即時停戦」を呼びかける宣伝を行っています。高槻革新懇の総会には高校生が参加しました。
 大阪市内では住吉区と中央区の革新懇が、他の市民団体と協力して「カジノ万博ストップ」の行政区内のパレードを行いました。注目度は抜群で、沿道やマンションから手を振る人、デモに飛び入り参加する若者など大きく成功させました。
 2月に寝屋川革新懇などが開催した、上脇博之神戸学院大学教授と日本共産党の、たつみコータロー衆院近畿比例候補のコラボトークは、タイムリーな企画として会場満杯の320人が聞き入りました。
 また職場革新懇でも、損保革新懇では代理店シンポジウムや「カルテル談合・ビッグモーター」問題を取り上げた学習を総会の中で行いました。パナソニック革新懇は独自リーフ「とねんぼ」を作成し、門前宣伝を行っています。
 羽曳野市や河内長野市、住吉区などの革新懇は、「子どもの万博遠足」についてすべての小中学校への申し入れを行いました。羽曳野市での申し入れでは「とにかく情報が少ない」「下見ができないのは不安」「バス代など費用が心配」などの声が共通して出されました。
 国民の声を聞かない政治と、裏金をもらっても生き延びる政治家のギャップが国民の怒りを買っています。ここを正面から受け止めての議論と行動こそ革新懇の真骨頂です。

裾野を広げて多数の結集へ

住吉革新懇とカジノはいらん!住吉の会が取り組んだあびこ筋ウォーク=2023年12月10日、大阪市住吉区内

住吉革新懇とカジノはいらん!住吉の会が取り組んだあびこ筋ウォーク=2023年12月10日、大阪市住吉区内

 3月に河内長野革新懇は、他団体と協力して中村哲医師の「荒野に希望の灯をともす」の上映会を行い、420人が鑑賞しました。上映にあたりスーパーや商店、学校や老人会、キリスト教会などにポスター掲示などをお願いし、高校門前宣伝にも取り組みました。
 交野革新懇も8月にこの映画を上映します。交野市の後援も取り付け、33ある自治会にもお願いして、3分の2の自治会が回覧板にチラシを入れてくれました。
 富田林革新懇は3月、「万博きっぱり中止!能登半島地震救援が最優先!」と題するシンポジウムを開き、地元の小学生の保護者、福祉職場、元教員、年金生活者、保育 運動の方にパネリストになってもらいました。
 「交野革新懇ニュース」には毎回地元の人に登場していただいています。これまでに登場した87人の皆さんのうち、7割の方が全国革新懇ニュースも購読し、継続したつながりをつくっています。
 枚方市では昨年9月の市長選挙後も、枚方駅前大型開発や新庁舎移転に反対する市民共同の運動が継続しています。枚方市革新懇の会員も「市民ネットワーク」に結集し、学習会や市役所を囲むヒューマンチェーン行動(200人)に参加しています。
 大阪革新懇では、この1年間でも堺市、東大阪市、箕面市で地元革新懇と協力して市民と野党の共同街宣を行い、箕面市では50人が参加し話題を呼びました。7月14日に開催した「平和外交シンポ」でも中国、ロシア、インド及びアセアン諸国13か国の在阪領事館に案内を届け、関西国際交流団体協議会加盟35団体に案内を送りました。「平和外交」のようなテーマを取り上げるのも革新懇の特性です。

運営と体制にも独自の工夫

 南河内地域では革新懇河南ネットワーク(羽曳野、松原、富田林、河内長野、藤井寺、大阪狭山の各市及び太子町、河南町、千早赤阪村の代表で構成)の会議を、日本共産党河南地区委員会の代表も加えて毎月1回開催し、情勢議論、情報交換と交流を行っています。
 寝屋川革新懇は、月1回の世話人会に賛同団体の代表だけでなく、地域を6ブロックに分けて、そこから世話人を選出し参加してもらっています。交野革新懇は、今年度は専門部の確立(主にホームページ&SNS、組織部、平和展、地域共闘、交野革新懇ニュース)に挑戦し、世話人も専門部に入っていただいています。
 また、職場革新懇は月1回の職場革新懇連絡会を開催し、情勢議論や情報交換・交流を行っています。

再開と結成へ力を合わせて

 すべての地域で革新懇を再開・結成するために大阪革新懇も力を注いでいきます。7月に市長選挙のあった門真市では、「会」を構成する団体も困難を抱えており、〝足腰が弱っている〟革新懇を、〝余計なもの〟と見るのではなく、再開していきたいと決意を語り、議論を始めています。
 吹田市でもコロナ禍で会議未開催の状況が続いていましたが、この間何度か打ち合わせを行い、秋に再開する方向性を打ち出しました。淀川区でもこの間何度かの会議を行い、休止状態から〝再開してはどうか〟との声が出てきています。
 大阪革新懇としても、「自民党政治の終焉」「維新政治の転換」を現実のものとするため、職場・地域の皆さんと力を合わせて進めていきます。

(大阪民主新報、2024年8月11日・18日合併号より)

 

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