2024年09月14日
「比例を軸に」「近畿は一つ」(3)
――総選挙躍進を必ず
衆議院の総定数は465で、1選挙区で1人の議員を選ぶ小選挙区は289(62・15%)、政党名で投票する比例代表は176です。近畿2府4県の総定数は73で、小選挙区が45(61・64%)、比例代表は28。小選挙区は大阪府19、兵庫県12、京都府6、滋賀県3、奈良県3、和歌山県2です。
前回2021年10月の総選挙では、比例近畿ブロックの有効投票数は937万8905票でした。議席を得た政党(議席数)は日本共産党2、日本維新の会10、自民党8、公明党3、立憲民主党3、国民民主党1、れいわ新選組1で、得票総数は916万6395票(97・73%)で、議席に結び付かない「死票」は、2・27%です(グラフ1)。
小選挙区制は大政党に有利で、1人しか当選しないため、大量の「死票」を生むと批判されてきました。前回の総選挙で、大阪の全19選挙区の有効投票数は396万4912票でしたが、当選者の得票は合計196万1513票(49・47%)で、「死票」は50・53%に上ります(グラフ2)。
日本維新の会は大阪の19選挙区中、15選挙区に候補者を擁立し、全勝しました。得票数は合計158万4059票(得票率49・12%)で、約5割の得票で約8割の議席を得ています。民意を鏡のように映し出す比例代表に比べ、小選挙区制度が民意をゆがめる非民主的な制度であることが、ここにも示されています。
比例代表こそ民意を反映
(大阪民主新報、2024年9月15日号より)