おおさかナウ

2024年09月21日

「比例を軸に」「近畿は一つ」(最終回)
――総選挙躍進を必ず

近畿が反転攻勢の先頭に

 衆院選が小選挙区比例代表並立制で初めて行われたのは1996年で、2021年まで9回行われました。この間、日本共産党の躍進を受けて支配勢力が定数削減を繰り返すなど、比例代表選挙は激しい攻防の舞台となってきました。
 日本共産党の「第2の躍進」が始まった90年代後半。同党は96年、近畿ブロックで6議席を獲得。このとき定数は33でしたが、次の00年に定数は一挙に3減の30に。この選挙で日本共産党が5議席を獲得すると、03年には1減の29となりました。
 「第3の躍進」の流れの中でたたかわれた14年、日本共産党は得票を前回から1・48倍に伸ばし、4議席を獲得。清水ただし氏と堀内照文氏が初当選しました。次の17年の定数は1減の28で、2議席に半減。清水氏は得票0・18㌽差で落選しましたが、定数29のままなら当選していました。
 比例代表選挙は、国政に議席を持つ全ての政党が激突し、1票、2票が勝敗を分けます。17年は、近畿ブロックで活動する日本共産党の1支部当たり5票差で、清水氏が競り負け。3議席を獲得した05年、吉井英勝衆院議員は1支部当たり15票差で競り勝ちました。
 維新は現在、近畿ブロックで10議席。国政に初進出した12年も10議席でしたが、17年には5議席に後退しています。大阪で自民党は「日本一弱い」と言われてきた中で、維新は自民党批判の受け皿と見られる傾向がありましたが、今、大きな変化が生まれています。
 維新は「第2自民党」宣言と大阪・関西万博の矛盾と破綻の中で、看板だった「身を切る改革」が色あせ、箕面市長選で現職が敗北するなど、メディアもその退潮ぶりを指摘し始めています。
 自民党総裁選後、早期の解散・総選挙が行われる可能性もある中、日本共産党は近畿ブロックの目標を「得票目標120万票、得票率13%以上」とし、現有2議席を絶対確保して、10年ぶりの議席増を目指し、「近畿から反転攻勢の先頭に」と総力を挙げています。
 大阪では自民党政治と大阪の維新政治を変え、新しい政治を開く「二重の歴史的チャンス」をものにするため、総選挙での「比例倍加」目指す取り組み、党勢拡大に打って出ています。

衆院比例近畿ブロックの選挙結果

  定数 日本共産党 自民党 維新
議席数 得票数 得票率(%) 議席数 得票数 得票率(%) 議席数 得票数 得票率(%)
1996年 日本共産党「第2の躍進」 33 6 1,539,172 17.4 10 2,497,411 28.4  
2000年 反共謀略宣伝 30 5 1,458,970 15.8 7 2,185,236 23.7
2003年 「政権選択」選挙 29 3 992,142 10.7 9 2,833,181 30.7
2005年 「郵政民営化」選挙 29 3 1,051,949 9.7 11 4,003,209 36.8
2009年 政権交代 29 3 1,067,443 9.6 9 2,592,451 23.2
2012年 維新が国政初進出 29 2 732,976 7.5 7 2,326,005 23.9 10 2,999,020 30.8
2014年 日本共産党「第3の躍進」 29 4 1,084,154 12.8 9 2,442,006 28.9 8 2,202,932 26.1
2017年 共闘破壊の大逆流 28 2 786,158 9.3 9 2,586,424 30.6 5 1,554,821 18.3
2021年 政権交代に挑戦。共闘破壊と日本共産党に大規模攻撃 28 2 736,156 7.9 8 2,407,699 25.7 10 3,180,219 33.9

(大阪民主新報、2024年9月22日号より)

 

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