おおさかナウ

2024年11月03日

衆院選 日本共産党は近畿比例2議席
辰巳氏・堀川氏が初当選

 第50回衆院選が10月27日投開票され、大阪で日本共産党は、比例で26万6051票(得票率7・08%)を獲得しました。近畿ブロック(定数28)で、辰巳孝太郎と堀川朗子の両氏が初当選し、改選前の2議席を確保。3議席目の獲得へ「比例を軸」にして全力を挙げましたが、清水忠史元衆院議員の当選には及びませんでした。日本共産党は全国的には沖縄1区で「オール沖縄」の赤嶺政賢氏が4選を果たし、比例で計7議席を獲得。8議席となり、改選前から2議席を減らしました。裏金事件などで国民的な批判を浴びた自公両党は大きく議席を減らし、与党は過半数割れ。裏金事件を徹底追及してきた日本共産党と「しんぶん赤旗」が、自民党を大きく追い詰めた結果です。

当選を喜び合う駒井正男府委員長(右から3人目)、辰巳(同4人目)、山下よしき副委員長(同5人目)ら=10月27日、大阪市天王寺区内

当選を喜び合う駒井正男府委員長(右から3人目)、辰巳(同4人目)、山下よしき副委員長(同5人目)ら=10月27日、大阪市天王寺区内

改選前議席を確保

 今回の衆院選は、裏金問題をスクープした「しんぶん赤旗」と日本共産党の追及が国民の怒りに火をつけ、岸田文雄前首相を辞職に追い込んだ末の選挙でした。
 大阪で日本共産党は、自民党政治と維新政治を転換するチャンスとして、①企業・団体献金も政党助成金も受け取らない②自民党政治の大本に切り込む綱領を持つ③草の根の運動と結び、共同の力で政治を動かすという党の値打ちを明らかにし、「日本共産党が伸びれば、政治は必ず変わる」と訴えました。
 大阪で自民党は小選挙区で全敗し、比例で前回(82万2963票)から19万1936票(23・29%)減らしました。「常勝関西」を誇ってきた公明党は、大阪の4小選挙区すべての議席を失い、比例も前回(53万9724票)から6万1048票(11・31%)減らしています。
 維新は大阪の19選挙区すべてで議席を得ましたが、比例で前回(171万5862票)から56万3641票(32・84%)減らし、大幅に減少。全国的には議席を後退させています。
 大阪の投票率は、比例が52・60%、小選挙区が52・61%でした。

比例候補として衆院選をたたかった(左から)清水、堀川、辰巳、小村、冨士谷の各氏=10月27日、大阪市東成区内

比例候補として衆院選をたたかった(左から)清水、堀川、辰巳、小村、冨士谷の各氏=10月27日、大阪市東成区内

論戦で現実政治を動かす  公約の実現へ全力で奮闘
辰巳、清水氏が決意

 衆院選の投開票から一夜明けた10月28日朝、近畿比例で初当選した日本共産党の辰巳孝太郎氏と、近畿比例候補としてたたかった清水忠史元衆院議員(大阪4区重複)が、大阪市北区のJR大阪駅前で街頭宣伝を行い、選挙戦での支援にお礼を述べるとともに、公約実現へ国会内外で全力を挙げる決意を表明しました。
 辰巳氏は、裏金問題を追及してきた「しんぶん赤旗」と日本共産党と、国民の怒りが自公過半数割れに追い込んだと力説。消費税減税、賃上げと一体の労働時間の短縮はじめ、掲げた公約の実現へ、「国会論戦で現実政治を動かしたい」と決意を語りました。
 清水氏は「政権与党の自公両党が過半数割れするという歴史的な結果になった」と強調。新しい国会に向けて、金権腐敗政治をやめさせ、国民の暮らしを守り、戦争準備や大軍拡に歯止めをかけるために、公約実現に奮闘すると語りました。

衆院選の投開票を受けて街頭宣伝する(右から)清水、辰巳氏ら=10月28日、大阪市北区内

衆院選の投開票を受けて街頭宣伝する(右から)清水、辰巳氏ら=10月28日、大阪市北区内

大阪での各政党の比例得票

  今回 前回
得票数 得票率(%) 得票数 得票率(%)
日本共産党 266,051 7.08 306,725 7.6
自民党 632,027 16.83 823,963 20.41
公明党 478,676 12.74 539,724 13.37
日本維新の会 1,152,221 30.68 1,715,862 42.51
国民民主党 299,120 7.96 89,173 2.21
立憲民主党 374,515 9.97 363,555 9.01
社会民主党 38,594 1.03 38,596 0.96
れいわ新選組 240,175 6.39 114,198 2.83
参政党 148,639 3.96
保守党 126,090 3.36

(大阪民主新報、2024年11月3日号より)

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