衆院近畿比例で初当選 5年ぶりに国会へ
〝やりたいこといっぱい〟
日本共産党 辰巳孝太郎氏があいさつ
日本共産党の、辰巳孝太郎元参院議員が10月27日夜、衆院選近畿比例ブロックでの当選確実を受け、大阪市天王寺区内の同党府委員会事務所で行ったあいさつ(大要)は次の通りです。
共産党への期待広がりを実感し
皆さんの力で衆議院に押し上げていただき、5年ぶりに国会に戻ることになりました。本当にありがとうございました。選挙戦ではやはり、「暮らしが大変だ」「政治をどうにかしてほしい」「裏金政治をやめてほしい」など、多くの有権者の声を聞いてきました。日本共産党に対する期待の声も、かつてなく広がった選挙でした。
私が知らなくても、私を知ってくれている有権者が、SNSを通じて街頭演説に来てくれるということが広がりました。カナダのバンクーバー在住という方が、在外投票を済ませて来てくれたこともありました。
この間、大阪の日本共産党と後援会が取り組んできたことが、大阪、近畿でも日本共産党への期待につながっていると思います。投票で「初めて共産党と書いた」「共産党と書くときに手が震えた」という方も少なくありません。今まで日本共産党を知らなかった人が、日本共産党に触れ、見直して、比例代表で投票して下さった方々がおられることに、私自身、心が震える思いがしました。
自公過半数割れをつくり出した
選挙結果は、自民党、公明党にとって極めて厳しい打撃となりました。そういう情勢を、日本共産党と「しんぶん赤旗」、党員、後援会員、支援者の皆さんがつくり出したことに、大きな確信を持ちたいと思います。
暮らしと経済を良くするために
5年ぶりの国会では、とにかく暮らしを良くする論戦をしたいと思っています。
この間の経済論戦では、アベノミクスの大失敗による異常な円安とそれに伴う物価高が、国民の暮らしを押しつぶしています。
私たちが掲げている「経済再生プラン」は、論戦をするたびに他党との違いが浮き彫りになり、責任ある財源論で暮らしを良くし、消費税の減税、学費の無償化、ケア労働者の皆さんの賃金を挙げていくことなど、すべて日本共産党の提案が光った選挙でした。これらを実現する論戦をやりたいと思います。
同時に日本共産党が、先駆的に「1日7時間労働法制」を掲げたことにも、大きな反響があったと思います。ヨーロッパ並みの時短で自由な時間を確保するための論戦を続けて、実現していきたいと思います。
万博・カジノで論戦に挑みたい
もう一つは、この5年間、大阪の皆さんと一緒にたたかってきた万博・カジノの問題では、やりたいことがいっぱいあります。まだまだ日本中に実態が知られていない部分もあるので、万博・カジノをやめてお金を能登半島地震の被災地に回し、大型開発ではなく暮らし最優先のまともな政治に変えていく論戦に挑みたいと思います。
政治の私物化をやめさせること
私のライフワークと言えるものでは、政治の私物化をやめさせること。森友事件では、まだまだやらなければなりません。森友学園への国有地売却を巡り、公文書の改ざんを強要されて自死した近畿財務省職員の赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんが一人で裁判などをたたかっておられます。政治家は誰一人責任を取っていません。森友事件の真相解明をやっていきたいです。
いっぱい、やりたいことがあります。ジェンダー平等もそうです。大阪では、性暴力救援センター・大阪SACHICOが財政難で危機にありますが、大本にあるのは国と大阪府の予算の乏しさ。私は5年前に参議院で取り上げましたが、引き続き大阪SACHICOの問題でも論戦し、性暴力被害のない社会をつくりたいと思います。
改憲許さず9条生かした外交を
日本を軍事大国にしようという動きを止め、ミサイルはじめ兵器の爆買いをやめさせましょう。憲法改悪が進められる危険性が出てくる国会になるかも知れません。危機感をもって私たちが対峙したい。大本にある日米軍事同盟にメスを入れ、憲法改悪を許さない地に足をつけた論戦ができるのは、日本共産党しかありません。9条改憲を許さず、9条を生かした外交を求めて論戦したいと思います。
とにかく、やる気満々です。大阪、近畿の皆さんの声を国会に届ける仕事をやっていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。頑張ります。
(大阪民主新報、2024年11月3日号より)