2024年12月21日
北新地ビル放火から3年
犯罪被害補償の強化を
関係者が署名集めて訴え
26人が犠牲になった北新地クリニック放火殺人事件から3年を迎えた17日、火災現場となった大阪市北区のビル前には多くの人が訪れ、手を合わせ、花を手向けました。
清水参院候補らが参加
事件発生は2021年12月17日午前10時15分ごろ。ビル4階のクリニックが放火され、院長と患者ら26人が死亡しました。放火した人物は搬送後に死亡。書類送検後に不起訴処分となっています。
遺族はいまも苦しみ続けている
元患者の女性は、「なぜ悲惨な事件が起きたのか。今も心がつらくなる」と話し、友人が犠牲になった男性は、「遺族は苦しみ続けている。被害者が十分補償を受けられない現実を解決したい」と話しました。
事件の被害者遺族も加わる「犯罪被害補償を求める会」は、ビル近くで被害者支援制度強化を求める署名を集めました。
日本共産党の清水ただし元衆院議員(参院大阪選挙区候補)、小村潤・党兵庫県国政委員長も参加しました。
被害者に寄り添った支援実現を
衆院議員の時から被害者・遺族に寄り添った制度改正を求めてきた清水氏は、被害者や遺族が賠償を求めても、資産がないなどの理由で支払いを受けられない実態を指摘。「悲しみと苦しみに突き落とされた犯罪被害者と遺族の生活を支える制度充実が必要。給付金改善と損害賠償金の国による立て替え払い制度創設、被害者支援を進める国組織の確立など、犯罪被害者に寄り添った支援の実現を」と訴えました。
(大阪民主新報、2024年12月22日号より)