おおさかナウ

2025年01月18日

人権尊重、清潔公正な市政へ
26日告示2月2日投票の岸和田市議選
共産4氏全員当選必ず 大仲久雄選対本部長に聞く

 永野耕平市長による議会解散で、岸和田市議選(定数24)が26日告示・2月2日投開票で行われます。日本共産党は、前職の岸田あつし(63)、中井良介(77)、田中いちこ(65)、えびはら友子(66)の4氏全員当選を目指し、奮闘しています。市議選選対本部長の大仲久雄・党阪南地区委員長に、選挙戦にどう臨むのか聞きました。

市長は性加害を認め辞職を

大仲選対本部長

大仲選対本部長

 ――市議選は、議会の不信任決議を受けた永野市長が、辞職せず議会を解散したことによって行われます。
大仲 今回の事態の本質は、永野市長による女性への「性加害」です。
 市長に性的関係を強要されたとして女性が訴えた裁判で、市長が解決金を支払い謝罪する内容で和解したことが明るみになりました。岸和田市では、市民の怒りが湧き起こりました。
 市長は「単なる不貞行為」などと描き、「議会の市長不信任に大義はない」と強弁し、議会を解散しました。自らを正当化し、被害女性の人権と尊厳を踏みにじる市長に、辞職を求める声が広がっています。
 日本共産党は、市長の責任や資質が問われているのに、議会解散で市議選を実施する市長の暴挙を厳しく糾弾するとともに、市長が「性加害」の事実を認め、即辞職することを強く求めています。

再び不信任で市長を失職に

 ――市議選にはどう臨みますか。
大仲 選挙戦は、定数24に対して30人前後が立候補という、多数激戦となる見込みです。新しい議会で3分の2以上の議員が出席し、出席者の過半数の同意で市長不信任が再び議決されれば、市長は直ちに失職します。
 私たちは、市民一人一人の人権が尊重されて、ジェンダー平等、ハラスメントのない安心・安全な岸和田市をつくることを訴え、岸田あつし、中井良介、田中いちこ、えびはら友子の前職4氏の得票を必ず伸ばし、全員当選へ全力を挙げます。
 私たちが訴える中で、生粋の保守の方やこれまで党を支持したことがなかった方からも、「こんな岸和田は耐えられない。共産党を本気で応援する」とか、「ジェンダー平等や清潔という意味では、共産党が一番」などの声が寄せられています。特に若い層や真ん中世代の反応が大きく、新たな結び付きが広がりつつあります。
 新しい議会で永野市長を不信任・失職に追い込み、市長選でも再選を許さず、広範な市民と共同して新しい市政をつくることを展望して、市議選では「人権尊重、清潔公正、岸和田市の名誉挽回の先頭に立つ方を市長に!」と呼び掛けます。

維新市政に対峙し市民の願い実現へ

日本共産党

 ――永野市長は、維新の公認で当選し、今回の問題で去年12月に離党しましたが、2期7年の永野維新市政はどうでしたか。
大仲 市民の声より維新の政策を優先する市政運営が行われてきました。
 小中学校統廃合、公立幼稚園・保育所の全廃・民営化、体育館やプール、公民館などの統廃合など、市の公的責任を投げ捨て、「何でも民営化」の道を進む強引なやり方に対して市民が猛反発。市民運動が広がる中、たちゆかなくなった計画もあります。
 日本共産党市議団は、維新市政に正面から対峙し、市民と力を合わせて願い実現へ奮闘してきました。
 この間、小中学校統廃合計画を住民とストップさせるとともに、学校給食費の無償化、こども医療費助成を18歳まで拡大など実現してきました。
 今回の市議選は維新政治の流れを止め、19万市民の声で動く市政へと転換する重要な一歩になります。党議員団の役割を広く知らせ、「トップダウンからボトムアップへ」と市民の声で動く市政へのチェンジを目指します。
 権力者や有名人による性加害が大きな社会問題になる中で、ジェンダー平等を綱領に掲げる日本共産党が得票を伸ばし、4議席を確保することは、性暴力・性犯罪を根絶する上で極めて重要な社会的意義を持ちます。
 永野市長をまともに処分せずに市長の「性加害」を許し、不信任決議に反対した維新への厳しい審判も下します。万博・カジノに固執し、2度も否決された「都」構想にまたや踏み込もうとする維新を、岸和田市民の世論で追い込みたいと思います。
 岸和田市の「混乱」に終止符を打ち、市民一人一人の人権が大切にされ、みんなが住んでよかったと誇れる岸和田市をつくるために、全力を挙げます。

岸田あつし候補

岸田あつし候補

中井良介候補

中井良介候補

田中いちこ候補

田中いちこ候補

えびはら友子候補

えびはら友子候補

 

 

 

(大阪民主新報、2025年1月19日号より)

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