おおさかナウ

2025年01月18日

コータローの国会レポート
請願署名は国会でどう扱われるか

たつみコータロー 5年ぶりの国会は目まぐるしいスケジュールであっと言う間に閉会を迎えました。私は本会議、経済産業委員会、総務委員会で5回の質問に臨み国民の切実な願いを届けてきました。
 ところで国会の最終日には「会期末処理」のため、ものの5分間だけの委員会が開かれます。その目的の一つが請願署名の採択です。憲法16条に基づいた国民の権利として請願権が定められており、国会には多数の署名が提出されます。共産党は提出に必要な紹介議員になることが圧倒的に多いのはご存じの通りです。
 これら請願署名は国会でどう扱われているのでしょう。委員会審査前の理事会協議において、付託された署名についての態度表明が求められるのですが、慣例上、一会派でも「保留」の意思が示されれば、委員会での審査はされず「審査未了」の扱いとなってしまうのです。実態としてはほとんどがこのケースですので、全委員が個々の署名内容を見ることも、審査、議論することなく、国会は終わってしまいます。
 紹介議員になっていながら「保留」の態度を示す議員もおり、軽い請願署名の扱いに非常に腹立たしく思います。
 私は毎回の理事会で、憲法上の権利に基づいた請願の審査は、「会期末処理」のような扱いではなく、委員会の場でしっかり時間も取って行うべきである旨主張しています。
 憲法を大事にしている政党だからこそ、これからも国民の権利行使と政治参加に真剣に取り組んでいきたいと思います。(たつみ・こうたろう 日本共産党衆院議員 次回は2月16日号に掲載)

(大阪民主新報、2025年1月19日号より)

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