おおさかナウ

2025年01月25日

岸和田市議選26日告示
人権尊重・清潔公正な岸和田へ
日本共産党 前職4氏必勝へ全力

 女性から性加害を訴えられた永野耕平市長(12月8日、大阪維新の会を離党)が議会を解散し、2月2日投開票で行われる岸和田市議選が26日、告示を迎えます。定数24に30人前後の立候補が予想される中、日本共産党は、「人権が大切にされ、清潔・公正な岸和田市へ」と、前職の岸田あつし、中井良介、田中いちこ、えびはら友子の4氏全員勝利へ全力を挙げています。19日には同市党・後援会の決起集会が市内で開かれ、150人が参加。4議席絶対確保への決意を固め合いました。

4人全員当選への決意を固め合った決起集会=19日、岸和田市内

4人全員当選への決意を固め合った決起集会=19日、岸和田市内

清水参院大阪選挙区候補も駆け付け訴え

 あいさつした弁護士の半田みどり市党後援会長は、「岸和田を人権の町にしていくために頑張っていこう」と呼び掛けました。
 駆け付けた清水ただし参院大阪選挙区候補は、市議選について、「人権尊重、清潔・公正、あらゆるハラスメントは許さないという市民の正義を突き付ける選挙」と指摘。「4人全員の当選で、人権が尊重され、清潔・公正な岸和田市にしていくため、性加害で居直りを見せている永野市長を辞任に追い込もう」と呼び掛けました。
 清水氏は、維新政治の下で、岸和田市民の税金も万博のために使われているとし、本来なら介護保険の引き下げ、国保料、後期高齢者医療保険料の軽減、岸和田の地場産業支援などに使われるべき税金を、万博の赤字の穴埋めに使うことなど許してはならないと強調しました。
 清水氏は、永野市政の下で打ち出されてきた小中学校、公立幼稚園・保育所、公的施設などの統廃合や民間委託を挙げ、「永野市長の性加害問題と合わせて、維新の会言いなりで何でも民営化、住民サービスを切り捨てる岸和田でいいのかということを問題提起し、解決するためには日本共産党の4人の勝利が必要だと訴えよう」と呼び掛けしました。
 清水氏は、4人の市議団が、18歳までの子ども医療費助成制度、小学校給食無償化など、市民の声と結んで確実に実現させてきたことを紹介。介護保険料・国保料の引き下げや、交通弱者のための移動手段の確保、市内事業所や農林漁業への支援、避難所へのWi―Fi環境の設備など、4候補の政策を紹介し、「4人を必ず押し上げ、全国に誇ることができる人権尊重、清潔・公正な岸和田市政を一緒に勝ち取ろう」と呼び掛け、7月の参院選で自らも国会に戻る決意を述べました。

前回得票上回り4人全員当選を

 大仲久雄選対本部長は、永野市長と共に、市長を離党勧告で終わらせた維新も厳しく批判。「共産党の4候補が前回票を上回り全員当選してこそ、新しい議会で再び市長を不信任にし、市長選でたたかえる道を開く」と述べました。
 大仲氏は、共産党以外の候補者が、永野市長批判を正面から行わず、性加害問題も取り上げていないとし、ジェンダー平等を綱領に掲げた党の真価が光っていると指摘。「永野市長を辞めさせて、人権が尊重される清潔・公正な岸和田市を、日本共産党とともにつくろう」と、対話・支持拡大を強めようと呼び掛けました。
 登壇した4候補は、「私たち以外に市長の性加害問題で立場を明らかにしている候補者はない。再び不信任を突き付け、市長選で、清潔・公正・市民本位の市政実現へ頑張りたい」(岸田候補)、「冷たい市政を変える大きな一歩にしたい」(中井候補)、「市長は議会への説明責任を果たしていない。若い世代が、性加害や人権の問題に敏感」(田中候補)、「市民の怒りで高い投票率にし、4候補共、前回を上回る得票で当選したい」(えびはら候補)と述べました。
 参加した市民も、「人権が大事にされる岸和田だと胸を張って言える市になってほしい」、「再び不信任決議を上げるためにも、4人全員を当選させることが私たちの務め」と期待や決意を語りました。

岸田あつし候補

岸田あつし候補

中井良介候補

中井良介候補

田中いちこ候補

田中いちこ候補

えびはら友子候補

えびはら友子候補

 

(大阪民主新報、2025年1月26日号より)

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