2025年02月15日
走れ! コータローレポート
赤木さんの勝利と政府がすべきこと
安倍元首相の国会答弁が発端となり、公文書の改ざんを強要され自死に追い込まれた赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんが、財務省が不開示とした関連文書の開示決定をめぐる訴訟において、国は原告の訴えを認めた高裁判決に対する上告を断念しました。赤木さんの完全勝利が決定しました。夫の死の真相が知りたいと闘い続けてきた雅子さんに心からの敬意を表したいと思います。
そしてなんと加藤財務相は記者会見で、存否すら明らかにしてこなかった文書の存在を認めました。公文書は国民の財産であり求められれば開示するのは当然です。まず訴訟までしなければならなかった原告に政府は謝罪すべきです。
財務省の公文書隠蔽は初めてではありません。「赤木ファイル」も国民世論に押されてしぶしぶ公開しました。赤木さんが求めた文書は財務省が捜査の過程で検察に提出した文書です。これまでの財務省の抵抗から推測するに、財務省が「隠したい」ものが含まれているではないでしょうか。
私が参議院議員時代に独自に入手した文書には、「財務省理財局と近畿財務局のやりとりについては最高裁まで争う覚悟で非公表とする」と記されていました。つまり公文書の改ざんが発覚した後もなお、財務省は隠ぺいを続けていたのです。財務省が開示する文書にその文書が含まれているかも知れません。
今こそ政府は全ての公文書を包み隠さず提出し真実を明らかにするべきです。国会でも引き続き追及していきます。(たつみ・こうたろう 日本共産党衆院議員 次回は3月23日号に掲載)
(大阪民主新報、2025年2月16日号より)