おおさかナウ

2025年03月29日

万博は今からでも中止を
ガス爆発・地震や津波・熱中症 危険な夢洲
日本共産党府委員会が声明

 2025年大阪・関西万博の開幕が4月13日に迫る中、日本共産党大阪府委員会は21日、声明「いのちと安全最優先! あらためて大阪・関西万博の中止を求めます」を発表しました。(声明全文はこちらからご覧下さい)

会見する(右から)駒井、清水、渡部の各氏=21日、大阪市天王寺区内

会見する(右から)駒井、清水、渡部の各氏=21日、大阪市天王寺区内

 声明では第1に、万博会場となる夢洲の建設現場でガス爆発事故が発生(昨年3月28日)から1年となるが、万博協会の直近の測定も爆発濃度のメタンガスが検出されており、開催中もガス発生を止めることはできないと指摘。「爆発事故の可能性を排除できない夢洲での万博開催は中止するべき」としています。
 第2に、夢洲は自然災害に弱く、大規模な地震や津波が発生した際に甚大な被害をもたらす危険な場所だと強調。「大規模災害時の避難計画も依然として見えないままであり、来場者の命を守れる保証はありません」と強調しています。
 第3に、熱中症のリスクは避けられず、刺されると命の危険にさらされるヒアリも生息。会場には診療所3カ所、救護所5カ所が設置されるが、1日最大22万人の来場者が想定される中、適切な対応ができるのか、不安が残されたままだとしています。
 第4に、カジノやベイエリア開発のために危険な夢洲を万博会場に決めた政府と維新の会の責任は重大だと批判。「ベイエリアの乱開発につながる大阪・関西万博は中止して、住民の暮らしを守るための役割を果たすことを国と大阪府・市に求める」としています。
 21日に大阪市天王寺区内で行われた記者会見には、駒井正男府委員長、府副委員長の清水ただし参院大阪選挙区候補(党府万博・カジノプロジェクトチーム責任者)、渡部結の各氏が出席。声明を説明した清水氏は、記者の質問に答えながら、「大型開発を万博・カジノをてこにやろうとしていることは許されないし、今やめれば少なくとも開発の無駄遣いは止めることができる」と語りました。

会見動画 9万再生超え

 記者会見の内容は、清水氏のユーチューブチャンネルで字幕付きで23日から公開され、26日時点で視聴回数は9万回を超え、約500件を超えるコメントが寄せられています。一部を紹介します。
〇…今回の共産党の会見を聞いていて、いちいち納得できる話ばかりです。選挙で共産党に入れたことはほとんどありませんが、万博については100パーセント支持します
〇…共産党は支持しないけどコレは正論なので熱烈に万博中止を望みます。by大阪市民
〇…もし災害が起きて命を落としたら誰が責任を取るのか明確にして欲しい
〇…やっと出ましたね! 命輝くどころか、生命の危険しかない万博は中止しかないと思います

(大阪民主新報、2025年3月30日号より)

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