〝野党は一つに〟
安保法制(戦争法)は憲法違反
若者ら1500人 御堂筋をデモ
安保法制=戦争法の施行を今月末に控え、安倍晋三首相が明文改憲を「在任中に成し遂げたい」と公言する中、戦争法の廃止を求める御堂筋デモが6日午後、行われました。高校生グループのT-ns SOWL west(ティーンズソウル・ウエスト)、SEALDs KANSAI(シールズ関西=自由と民主主義のための関西学生緊急行動)、SADL(サドル=民主主義と生活を守る有志)が主催したもので、1500人が参加。3台のサウンドカーに先導されながら、「安保法制は憲法違反」「野党は共闘」「立憲主義って何だ/これだ!」などとコールしながら行進しました。
〝在任中に改憲〟許さない
一つになって政権の脅威に
大阪市西区の靱公園で開かれた出発前集会でスピーチしたティーンズソウル・ウエストのメンバーで4月に3年生になるともひろさん(17)は、「国会議員は選挙で選ばれた国民の代表。国民のことを考えずに政治家さえよければいい政治をするのは、総理大臣として失格。安倍首相は憲法を守っていますか?憲法を守らない政治家が憲法を変えようとするのはたちの悪いジョーク。高校生にも選挙権ができる。高校生、若者、大人、野党が一つになって安倍政権の脅威になりましょう」と力強く語りました。
怒りや絶望を希望に変えて
シールズ関西の塩田潤さん(神戸大学大学院2回生)は、「安保法制は危険な欠陥法。法案が成立しても、施行を目前にしても、私たちは私たちの生活と未来を守るために、反対する声を上げることをやめるわけにはいかない。昨年夏に起きた大規模な市民運動が野党共闘を実現させたという話もあります。私たちの行動は無意味ではなく、私たちには政治を動かす力があります。怒りや絶望を希望に変えましょう」と呼び掛けました。
野党が共闘し新しい政治を
2月19日に野党5党首の会談で戦争法廃止と日本共産党の山下芳生書記局長(参院議員)、民主党の福山哲郎参院議員、社民党の川口洋一高槻市議があいさつ。3氏はステージ上で手を握り合い、参加者の「野党は共闘」の声援に応えました。日本共産党のわたなべ結参院大阪選挙区候補も参加しました。
山下氏は野党5党首の合意を具体化する協議で、戦争法廃止と集団的自衛権行使容認の「閣議決定」撤回を5野党の選挙公約にすることで一致したほか、いろいろな共通政策をまとめる動きが生まれ、参院宮城選挙区で5野党統一候補が誕生したことを報告。「国会前や大阪の街で『野党は共闘』『戦争法廃止』の声を上げてくださった皆さんが、私たち野党の間にあった壁を突き崩してくれました。何としてもスクラムを固め、安倍政権を倒し、戦争法を廃止して、新しい希望ある政治をつくりましょう」と語りました。
福山氏も「強行採決を許さず、この半年間皆さんが忘れず、折れずに頑張っていただいたことが国会内外の野党の協力になりました。全国から、大阪から、参院選で国民の怒りの声を広げて下さい」。川口氏は「参院は32の1人区、衆院は295の選挙区で野党5党で協力することを社民党は誓いました。これからも反安倍政権、戦争への道を食い止めるために頑張っていきたい」と語りました。
(大阪民主新報、2016年3月13日付より)