みんなの力で安保法制廃止を
〝野党は共闘 市民も共闘〟
立憲主義回復へ 関西市民連合が初街宣
戦争法に反対してきた関西の市民団体の有志が、参院選で野党統一候補の勝利などを目指して3月に結成した「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める関西市民連合」が21日、大阪市北区・梅田のヨドバシカメラ前で初の街頭演説を行い、1千人(主催者発表)が参加しました。
3野党と市民がスピーチ
参加者が手にしたプラカードに記された文字は「BE THE ONE」。戦争法を廃止し、立憲主義を回復して個人の尊厳を大切にするという関西市民連合の目標から「他の誰でもない本当の個人になる」「(安倍政権を倒すために)一致点で一つになる」という二重の意味を込めた言葉です。
日本共産党の辰巳孝太郎参院議員、わたなべ結参院大阪選挙区候補、民主党の福山哲郎、尾立源幸両参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員がそろい、「野党は共闘!」のコールが湧き起こりました。辰巳氏は安倍首相が野党共闘を「民共合作」と攻撃していることに対し、「野党5党と戦争法廃止を望む多くの市民との共同です。『戦争する国』を許さない皆さんの声を、野党共闘の候補に託してください」と強調。わたなべ氏は「憲法は私たち市民、国民が権力を縛るためのもの。憲法を守らない人たちに政権を担う資格はない」ときっぱり語り、「私たち市民の力で、今度の選挙で戦争法廃止、安倍政権を退陣に追い込む痛打を与えましょう」と力を込めました。
福山氏は「安倍政権の暴走を止めるためのたたかいで、皆さんと気持ちを一つに頑張る」、尾立氏は「民主主義と立憲主義、暮らしの危機を、力を合わせて乗り切りましょう」と訴え。福島氏も「違憲の戦争法は廃止しかない。野党5党で廃止法案を提案した。国会で可決できる状況を皆さんとつくりたい」と語りました。
SADL(民主主義と生活を守る有志)の栄裕矢さん、安保関連法に反対するママの会@大阪のメンバー、SEALDsの山口晶子さん、京都精華大学専任講師の白井聡氏、関西学院大学の冨田宏治教授がスピーチ。栄さんは「安倍政権がやったことで何かいいことありましたか。首相はノーベル経済学者に『消費税増税はよくない』と言われたが、私たちはずっと前から言ってきた。『軽減税率』と言うなら、5%に戻すべき。安倍政権を倒すため、野党共闘の声を上げて、野党に頑張ってもらおう」と力説。冨田氏は「野党共闘の合意は、主権者の声で政治を動かしたもの。日本の政治史上でも画期的で、民主主義を取り戻す手がかりをつかんだ。これを生かすのは市民・有権者の力次第だ」と語りました。
インターネットで街頭演説を知り、「元気をもらおうと思って参加した」という西淀川・淀川健康友の会の前田元也さん(51)は、「沖縄県知事選支援や戦争法反対の国会前集会にも行きました。国政選挙で野党共闘が実現し、広がっていることに歴史の巨大な変化を実感します。2千万署名の目標達成や参院選勝利に頑張りたい」と話していました。
(大阪民主新報、2016年3月27日付より)