辰巳・わたなべ氏招き懇談会
共産党北・福島地区
非正規労働・ブラック企業・高学費…
若者の願いと怒りを交流
「大阪若者提言」を発表した日本共産党のわたなべ結参院大阪選挙区候補を囲んで、若い世代の要求や実態を語り合う集いが3月26日、大阪市北区内で開かれました(日本共産党北・福島地区委員会主催)。約30人が参加し、辰巳孝太郎参院議員が国会論戦を報告、ブラック企業、不安定雇用、異常な高学費と給付制奨学金実現など青年のあふれる願いを交流しました。
「若者提言」交え
わたなべ氏は、「若者提言」には1千人以上の青年から聞き取った実態と切実な願いが盛り込まれていると述べ、自身が大学時に直面した「超氷河期」と呼ばれる就職難や、派遣や請負など非正規雇用で働いた経験を紹介しました。
わたなべ氏は、「弱い立場にある働く人の権利を守る政治が求められている」と述べ、規制緩和で労働法制を改悪してきた政治の責任を告発。「日本共産党の躍進で、誰もが安心して希望を持って生きられる社会を実現したい」と決意を語りました。
集いでは参加者に「大阪若者提言」が配布され、平山貴士地区委員長は、「青年の深刻な労働実態に接するたび、『許せない』という思いを強くしてきた。現状や願いを交流し多くの人に伝えていきたい」とあいさつしました。
郵政職場で働く契約社員の男性は、「正社員と同じ仕事をしても賃金など待遇に大きな差がある」と語り、職場で理不尽な派遣切りに遭った女性は、「非正規で働きながら子育てする苦労は計り知れない」と訴えました。
年間授業料の半額を奨学金として借りる男子学生は、「卒業後の返済が不安。日本はなぜこんなに学費が高いのか疑問に感じる」と語り、「安定した就職先が見つからなければ、奨学金の返済は困難」と打ち明ける家族からの訴えもありました。
辰巳議員は、大学への運営補助金を減らし続けた国の高等教育政策を批判。返済義務のない給付型奨学金実現を求める日本共産党の国会論戦を紹介し、「国民運動と力を合わせ、必ず給付型奨学金が実現するよう頑張りたい」と述べました。
(大阪民主新報、2016年4月3日付より)