おおさかナウ

2016年05月22日

〝私のハッピーは私が選ぶ〟
堺市 市民が野党迎え集会

7月の参院選に向けて、野党6党の代表を迎えて市民が手作りで開いた対話集会=14日、堺市北区内

7月の参院選に向けて、野党6党の代表を迎えて市民が手作りで開いた対話集会=14日、堺市北区内

 7月の参院選に向けて市民自身が選挙や政治について考え、野党6党の代表から直接話を聞いてみようと、「私のハッピーは私が選ぶ」と銘打った集会が14日、堺市北区内で開かれ、小さい子どもを連れたお父さん、お母さんはじめ市民ら約80人が参加しました。

 日本共産党の宮本岳志衆院議員、民進党の森山浩行元衆院議員、社民党府連の服部良一代表(元衆院議員)、生活の党の渡辺義彦元衆院議員、新社会党府本部委員長の山下慶喜茨木市議、緑の党の野々上愛高槻市議が参加しました。

 この中で宮本氏は13日の4野党書記局長・幹事長会談で参院1人区での候補者一本化を最後の1人まで追求すると同時に、衆院選でもできる限りの協力をすることが確認されたと報告。「給付制奨学金の創設などでも野党が力を合わせ、子どもたちの未来のために頑張りたい」と語りました。

 森山氏は「野党が共闘し力を合わせていくことが大事。『やっぱり安保法制は必要では』とあきらめている人に、それでは平和は守れないということを伝えよう」と話しました。
 渡辺氏は「安倍内閣のやりたい放題をストップさせるのが参院選の意義。主権者が政治をコントロールしよう」と呼び掛けました。

 参加者からは、「集団的自衛権について、ママ友に一言で説明するには?」「お金持ちに納税させるのはどうすればいいか?」「公示までにツイッターでできることは?」などの質問が寄せられ、各党代表が答えました。

選択肢次第で劇的に変わる

 「安倍政権の支持率はなぜ高い?」という問いに宮本議員は、「政治の中身で人気を得ているのではなく、他に代わるものがないから。選択肢ができれば劇的に変わる」と説明。4月の北海道5区補選で野党統一候補が自民党候補を追い詰めたことや、雑誌『通販生活』夏号が「今回ばかりは野党に1票」との特集を組んでいることを紹介し、「野党が結束すれば安倍政権を倒せるということが示せるし、支持率は激減する可能性がある」と答えました。
 明日の自由を守る若手弁護士の会の小谷成美弁護士が講演し、衆参国会議員の定数や選挙制度の仕組みを解説した上で、参院選では憲法改正が大争点になっていると強調。安倍首相が創設を狙う「緊急事態条項」の危険性を指摘し、野党共闘への期待を語りました。

市民が企画・準備して開催

 今回の集会は、堺市内で戦争法反対で活動・発信してきた市民らが企画・準備してきたもの。開会あいさつで、安保関連法に反対するママの会@大阪からは、「小さい子どもを抱えて動きは限られるが、私たちは命の尊さを一番知っている」と思いを語りました。

 2歳の娘と一緒に参加した女性(34)=堺市北区在住=は、「東日本大震災・福島原発事故が起きた後から、子どもたちの未来に危機感を抱いてきました。政治や社会について、ちゃんとした情報を得たくて参加しました」。学校給食問題などを通じて企画を知り参加した女性=同市南区在住=は、小学4年、2年、3歳と3人の娘を育てています。「取り組む中で、運動している人たちと話し合っていまの情勢についてよく分かるようになったり、政治や社会と身近な子育ての問題がつながっていることを実感しています」と話していました。

(大阪民主新報、2016年5月22日付より)

 

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