71年目の終戦記念日
各地で反戦平和訴え
71年目の終戦記念日の15日、府内各地で、二度と過ちを繰り返さず、海外で戦争する国づくり反対、平和憲法を守ることなどを訴える宣伝行動が行われました。
共産党が京橋で宣伝
71回目の終戦記念日の15日、日本共産党府委員会が大阪市都島区のJR・京阪京橋駅頭で街頭演説を行い、宮本岳志、清水忠史両衆院議員と、大阪選挙区候補として参院選をたたかった渡部結府常任委員が訴えました。
宮本氏は、安保法制の発動で自衛隊が南スーダンで殺し殺される危険が刻一刻と近付いているとし、「再び戦死者を出すことは絶対に許せない。安保法制廃止へ、野党共闘を広げ、心ある保守の皆さんともスクラムを組んで頑張る」と話しました。
清水氏は太平洋戦争でアジアの人々2千万人、日本国民310万人の尊い命が奪われたとし、「二度と戦争をしないと誓った日本国憲法をしっかり守っていくことが何よりも求められています」と語りました。
渡部氏は参院選で自民・公明・維新の改憲勢力の議席独占は許さない共同が大きく広がったと紹介。「安倍政権が改憲と安保法制の発動を狙っているいま、再び『戦争する国』にさせないため、皆さんと一緒に大阪で力を尽くしたい」と決意を語りました。
女性が「赤紙」を配布
「子どもたちに平和な社会を手渡そう」と、大阪母親大会連絡会(松永律委員長)が大阪市中央区・難波の髙島屋前で行った宣伝には、40団体から約100人が参加しました。府内各地でもこの日を前後して四十数カ所で行われました。
難波の宣伝は1973年以来、毎年、終戦記念日に行ってきたもので、今年で43回目。召集令状を複製した赤紙ビラを配布し、「ヒバクシャ国際署名」を集めました。
松永委員長はじめ各団体代表がマイクで訴え。大阪平和遺族会の中溝千惠子さんは、「大人が起こした戦争で私は父を亡くした。これから戦争が起きるなら、私たち一人一人の責任が問われる。私は絶対に戦争させない」と語りました。
ヒバクシャ国際署名にサインした27歳の女性=大阪市浪速区在住=は、「インターネットなどを通して世界中の人々が仲良くしているときに、戦争しようとしたり、憲法を変えようとしているのはおかしい」と話し、仕事をしているタイから帰国中の22歳の男性も、「海外から見ていると日本の政治は怖い」と話しながら署名しました。
宣伝に参加した山原和子さん(71)=大阪市東淀川区=は、「敗戦の翌日8月16日に生まれました。沖縄の問題でもどの問題でも、民意を踏みにじって進める安倍政権は許せない。今しかないという思いで行動しています」と話していました。
(大阪民主新報、2016年8月21日付より)