共産党3氏全員当選
箕面市議選「オール与党」に打撃
任期満了に伴う箕面市議選(定数23)が21日投開票され、日本共産党は神田隆生(61)、名手宏樹(55)の両現職と新人の村川真実氏(43)の3候補が全員当選し、前回2議席から3議席に前進しました。
29人が立候補した市議選では、倉田市政を支える維新、自民などの「オール与党」が「野党締め出し」へ大幅議席増を狙い、激しいたたかいとなりました。
日本共産党は学校給食費の無償化や高校卒業までの子ども医療費助成の拡充など市民要求の実現を公約すると同時に北急延伸の関連開発の見直しなどで必要な財源を生み出せることを訴えました。
日本共産党は3氏が全員当選して得票数・率とも前回から伸ばしました。
一方、維新(前回4議席)は7人を公認しましたが、現職1人が落選。自民は現職1人と推薦候補2人の計3人が落選するなど、「オール与党」体制に打撃を与える結果となりました。
住谷氏が健闘 箕面市長選
同時に行われた箕面市長選で、日本共産党も参加する「みどりとくらしをまもるみんなの革新箕面をつくる会(みんなの会)」代表委員で新人の住谷昇氏(69)は9327票(得票率18・99%)を得て健闘しましたが、及びませんでした。当選は現職の倉田哲郎氏(42)。投票率は46・3%。
2期8年の倉田市政が問われた選挙戦で、住谷氏は北大阪急行延伸事業と関連開発のコンパクト化、35人学級や教育無償化に向けた学校給食無料化、認可保育所の増設で待機児ゼロ、国民健康保険料の1人1万円の引き下げなどを掲げ、「大型開発優先から、緑を守り、暮らしを良くする箕面市へ」と訴えました。
公示前の街頭演説には日本共産党の辰巳孝太郎参院議員、社民党府連の服部良一代表が駆け付け、日本共産党だけでなく無所属市議の増田京子氏、中西智子氏も応援するなど、同市でかつてない市民共同が生まれ、広がりました。
倉田氏の出陣式には維新、自民の国会議員や市議候補が駆け付けるなど「オール与党」ぶりが浮き彫りに。同陣営ははまともな政策論戦を避け、「子育て日本一の箕面に」などの訴えに終始しました。
箕面市長選開票結果
当 倉田哲郎 42 無現
39787(81・01%)
住谷 昇 69 無新
9327(18・99%)
(大阪民主新報、2016年8月28日付より)