「維新」政治どうみる Q&A
①「改憲反対勢力」つぶし
Q 参院選で「おおさか維新の会」が果たした役割は?
「国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込む」
2月19日、日本共産党はじめ5野党の党首合意は、その第3項目でこううたいました。
「安倍政権与党の補完勢力」とは「おおさか維新の会」(現「日本維新の会」、以下「維新」)のことです。その補完ぶりが、7月の参院選大阪選挙区(改選数4)でもくっきり表れました。
何よりも、安倍政権の肝煎りで「大阪選挙区2人擁立」を決めたことです。松井一郎代表(大阪府知事)は、早くから2人擁立の方針を口にし、その狙いについて、「共産党と民主党に大阪での議席を与えたくないんでね」「共産党が議席をとるというのは日本の国のためにならない」(2月19日の記者会見)と語っていました。しかし、実際には複数擁立が難航。「至難の業」を決断したのは安倍政権からの働きかけであったことを複数のメディアが報道しています。狙いは「改憲反対勢力」つぶしでした。
おまけに論戦では徹底して「改憲隠し」。この面でも安倍政権と二人三脚でした。
そして、全国で参院選の真の対決構図が「安倍政権与党対野党・市民共闘」にあることが、1人区を中心に浮かび上がるなか、大阪では「維新」が違う土俵づくりに躍起になりました。「古い政治を壊す。新しい政治を創る」。ポスターでこう打ち出した彼らは、演説ではもっぱら「大阪の自民党は全国と違う。(府知事・大阪市長ダブル選挙で)共産党と手を組んだ。大阪では維新対自共民のたたかい」と叫び、偽りの対決構図を押し出しました。
これと一体に、「維新」は「野党共闘つぶし」「日本共産党攻撃」に狂奔します。「国政における無責任野党の共闘、大阪における自共の共闘をリードしているのは共産党です。絶対に負けるわけにいかない」
大阪では「維新」代表の松井知事と同政調会長の吉村洋文大阪市長らが連日こうした攻撃を繰り広げました。
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国政で安倍政権を助け、大阪では府政・大阪市政などで「反動の首座」を占める「維新」。彼らをどうみて、どうたたかうか。大阪から連載で発信します。
「維新」政治どうみる Q&A
①「改憲反対勢力」つぶし
Q 参院選で「おおさか維新の会」が果たした役割は?
②行き詰まり大阪市解体へ
Q 大阪の「維新」はどこから生まれ、何を狙っているのか?
④異常な競争 教育破壊
Q 教育の分野では、私学無償化など、よくやっている?
⑤独裁的手法と破綻
Q 「独裁」というけれど、改革のスピードが違う?
⑦画期的な共同の勝利
Q 堺市長選挙や住民投票で「維新」を打ち破った原動力は?
⑧「異質の危険」に共同
Q 自民と共産・民進が組むのは野合では?