おおさかナウ

2016年10月09日

総選挙でも野党共闘を
6野党トークセッション開く

 夏の参議院選挙大阪選挙区で、民進党と日本共産党候補者の必勝を目指して奮闘した市民グループ「ミナセン大阪」が、来たるべき総選挙でも野党共闘をと、「いいね!野党共闘@ミナセン大阪『6野党トークセッション』」を2日、大阪市内で開催。約70人が参加しました。

市民グループ「ミナセン大阪」が開催

 6野党からは、柳利昭・共産党府副委員長、尾辻かな子民進党元参院議員・府連常任幹事、渡辺義彦・生活の党元衆院議員・府連幹事長、服部良一社民党元衆院議員・府連代表、山下慶喜・新社会党府委員長、鍵谷誠一・緑の党府共同代表が出席しました。

野党と市民が大きな前進を

6野党代表によるトークセッション=2日、大阪市北区内

6野党代表によるトークセッション=2日、大阪市北区内

 参院選の結果と現在の思いを問われた各氏が発言。柳氏は、野党共闘と共産党勝利の2つを目標にたたかい、1人区で第一歩の前進を果たした一方で、複数区の大阪で渡部結候補の勝利を実現できなかったこと、改憲勢力の議席独占を許したことは、悔しく残念な結果だったと述べました。
 その上で柳氏は、国政選挙で初めて野党と市民が全国的な共闘と大きな前進をつくりだしたことを確信にしたいと強調。複数区の大阪でも、市民団体の力で尾立源幸(民進党)、渡部結両候補が共に訴える場面が何度もつくられたことなどを振り返り、「経験を今後に生かし、総選挙に向けて発展させたい」と語りました。

 渡辺氏は「野党共闘は全国的にもそれなりの結果が出た」、服部氏も「大阪の野党共闘は一歩前進」、山下氏も「野党共闘は非常に前進。日頃から選挙区、自治体レベルでの共同がどれぐらいできるかが大きな課題」と述べ、鍵谷氏は、「改憲を許さない」という一点で党として候補者を擁立せず、野党共闘で奮闘したと語りました。

 今後の野党共闘について尾辻氏は、9月23日の野党4党会談で、衆院選挙でも「できるかぎりの共闘」を確認したと述べました。

共闘発展の一番大きな力は

 柳氏はそれに加えて、この間の野党共闘の合意点として、安保法制廃止、立憲主義回復、アベノミクスによる国民生活破壊、格差と貧困の是正、TPP、沖縄問題など国民の声を聞かない強権的な政治に反対する、安倍政権の下での憲法改悪に反対することを挙げ、それ以外にも国会レベルで4野党が共同提案している法案があることを報告しました。
 参院選1人区で無党派層の5割、公明党支持者の2割が野党統一候補に投票したことにも触れ、「野党と市民の力を結集して、どれだけ多くの有権者に働き掛けいくかが、野党共闘発展の一番大きな力になる」と述べました。

全19区での共闘する他ない

手をつなぎあう左から尾辻、柳、渡辺、服部、山下、鍵谷の6氏=2日、大阪市北区内

手をつなぎあう左から尾辻、柳、渡辺、服部、山下、鍵谷の6氏=2日、大阪市北区内

 衆院選大阪19選挙区すべてで野党共闘が可能かどうかという問いに、鍵谷氏は「それ以外にない」とし、山下氏も同意。服部氏は、「(政策の違いはあっても)安倍政権の勢いを止めることを目標にたたかうことが必要」だと強調。渡辺氏は「近畿は全国に先駆けて、野党の一つの塊をつくって望みたい」とし、尾辻氏は、補完勢力の維新とも対決していくことの重要性を強調しました。

 柳氏は、野党統一候補づくりに全力を挙げたいとし、「共産党はもともと統一戦線を目指してきた。せっかく生まれた野党統一の流れを絶対に絶やさずに、総選挙に結び付けたい。政治は変わるということを示せば有権者は動いてくれる」と述べました。

 

(大阪民主新報、2016年10月9日付より)

 

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