2016年10月23日
宮本岳志の国会レポート
新潟知事選で新たな歴史
原発再稼働の是非が最大の争点となった新潟県知事選挙は、「再稼働ストップ、TPPから新潟の農業を守る」ことを公約に掲げた野党統一候補・米山隆一さんが見事勝利。市民と野党との共闘が、また歴史の大きな一ページを刻みました。
米山さんの勝利は、まず何よりも「柏崎刈羽原発の再稼働を認めない」という新潟県民の明確な審判であり、先の参議院選での東北5県や新潟での野党勝利に引き続いて、国民の声に耳を傾けずTPP協定の批准に暴走する安倍内閣に対する国民の厳しい審判です。政府と東京電力は、この県民、国民の審判を重く受け止めなければなりません。
参院選に続く二連敗は何としても避けたい与党は、二階幹事長と古屋選対委員長が「この選挙は自民党として絶対に負けるわけにいかない」と発破をかけてきただけに、敗北のショックは隠せません。米山さんの勝利は、野党と市民が本気で力を合わせるならば、1+1が3にも4にもなり、政府・与党の激しい攻撃をはね返して、勝利することができることを示しました。この勝利は新潟にとどまらず、日本の政治の前途に大きな希望をもたらす文字通りの歴史的勝利です。
この流れを全国でいっそう強く大きくすれば、次の国政選挙でも必ず勝利できます。大きな成果を上げた参議院選挙、新潟県知事選挙に引き続き、来る総選挙でも野党と市民の共闘を発展させ、安倍政権を打倒し、新しい政治を築くために全力をあげる決意です。
(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員)
(大阪民主新報、2016年10月23日付より)