2016年12月11日
他人の不幸を踏み台
何が成長戦略なのか
共産党街頭演説 志位委員長が批判
「他人の不幸を踏み台にして、何が成長戦略か」――3日、大阪市中央区・難波の髙島屋前で日本共産党府委員会が行った街頭演説で、同党の志位和夫委員長はカジノ推進法案について、こう厳しく述べました。
志位氏は、多重債務や犯罪、自殺などの誘因になるギャンブル依存症患者を増やすことは火を見るより明らかで、カジノの利益で依存症対策を進めるとの政府方針を批判。新聞主要5紙の社説が同法案を批判していることも示し、廃案にしようと呼び掛けました。
2日の衆院内閣委員会で反対の論陣を張った清水忠史衆院議員は、日本の人口の5%、約500万人がギャンブル依存症に苦しむ現実を取り上げて論戦したことを紹介。「他人の不幸の上に富を築くカジノは、政治の邪道でしかない」ときっぱり断じました。
衆院内閣委員会で賛成した公明党の佐藤茂樹衆院議員は大阪3区選出で、同党府本部代表。大阪3区から国政に挑戦するわたなべ結候補は、「市民の生活苦の上に一部の人だけがもうけたらよいという政治を許すわけにはいかない」と政治の転換を訴えました。
(大阪民主新報、2016年12月11日付より)