2016年12月18日
辰巳孝太郎の国会レポート
確信持ち仕事する父誇りに
父の自伝「エール 送って駆けて60年」(清風堂書店)が発売され、出版記念会が行われました。出版、記念会開催に関わっていただいたすべての方々に、心からの感謝を申し上げます。
早稲田大学応援団長として保守的思想に傾倒していた父が、なぜに共産党員としての人生を歩むことになったのか、本には記されています。
私が生まれた時には、既に父は市会議員を務めていましたが、家には電話が5台も設置され、そのうち1台はトイレに。困窮者の相談を逃してはならない、との考えからだそうです。真冬以外、玄関のドアは開けっ放し。相談者が訪問しやすいようにと配慮したものでした。地域の町会長やマンションの自治会長も務めていたため、我が家は365日生活相談所のような慌ただしさの中にありました。
このような環境で育ち、他の家族よりも旅行や遊びに行ったり、というのは少なかったと思いますが、私自身は父の仕事の「犠牲」になっているという実感はありませんでした。どんなに忙しくても、確信を持って仕事をする父を誇らしく感じていたからだと思います。
父は常に前向きで、物事を多面的、発展的に見る人で、学ばされる事も多い人です。父は府議候補として2回、私は3回挑戦し落選しましたが、重要な人生の経験だと私を励ましてくれました。
まだまだ元気な父であります。今後の活動、活躍に息子ながら大きな期待をしています。(たつみ・こうたろう 日本共産党参院議員 毎月第3週に掲載)
(大阪民主新報、2016年12月18日付より)