自民・公明・維新
悪政3兄弟の暴走許すな
野党と市民の共同で阻止へ
カジノ解禁・年金カット・地下鉄民営化
強行、強行、また強行
安倍自公政権と維新は13日の参院内閣、厚生労働委員会で、カジノ解禁推進法案、年金カット法案をそれぞれ強行採決。大阪市会でも、自公維の賛成で「市営地下鉄民営化基本方針案」が可決されました。多くの国民、市民、専門家らの声に背を向け、重要法案を強行する自公維に対して、野党と市民が「悪法強行許さない」と共同の声を上げています。
梅田で緊急合同街宣
市民グループ ミナセン大阪
「世論を無視して強行採決を重ねる安倍政権を終わらせよう」――カジノ推進法案など国民多数が反対する重要法案の強行が狙われる緊迫した国会情勢の下、梅田の繁華街で13日夕、野党と市民の共同街頭演説が行われました。「野党共闘で安倍政権と維新の暴走を止めよう」と市民グループ「みんなで選挙☆ミナセン大阪」が呼び掛けたもの。
冷たい雨が降るJR大阪駅前には、「日本共産党」「自由党」「社民党」の宣伝カーやのぼりが並び、駆け付けた市民がビラを配布。「安倍政権の暴走許すな」「市民の力で政治を変えよう」と通行人らに呼び掛けました。
日本共産党の北山良三衆院大阪5区候補、社民党の服部良一元衆院議員、自由党の渡辺義彦元衆院議員、真白リョウ府第12区総支部長ら各野党の代表が弁士を務め、安倍政権と補完勢力の維新の暴走政治を告発しました。
訴えで北山氏は、市民の声と力で必ず政治は変えることができる」と強調。一致できる政策で野党共闘を前に進め、全選挙区で統一候補を実現し自民・公明、維新を少数派に追い込もうと呼び掛けました。
渡辺氏は、社会保障削減や学費・奨学金問題に触れながら、「戦争を繰り返してはならない。国民の暮らしと命を守りたい」と述べ、「選挙に行って、一緒に政治を変えよう」と力を込めました。
服部氏は、「カジノは日本の復興にはつながらない」と述べ、衆院本会議での強行可決に続いて参院でもカジノ推進法を強行する与党と維新の暴挙を糾弾。「一緒に声を上げ力を合わせて政治を変えよう」と訴えました。
真白氏は、非正規雇用や貯蓄のない世帯の増加に触れ、巨額の資産を持つ超富裕層と大多数の国民の格差の広がりを指摘。「格差をただすため、富の分配が公正に実施しなければならない。間違った安倍政権を一緒に変えましょう」と訴えました。
市民グループ「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」のメンバーも宣伝に駆け付け、ビラを配布。副代表の新川眞一さんが、「刑法が禁じてきた賭博罪を合法化するカジノ法案を許すな」と強調。共産党の宮原威府議、緑の党の高橋登泉大津市議、社民党の豊中市議らも訴えました。
〝野党共闘に希望感じる〟
〝なぜあんなに急ぐのか〟 街の声
インターネットのツイッターを見て、泉大津市から宣伝を聞きに来た男性(34)は、「年金カット、社会保障など安倍政権は、きりがないほど問題だらけ。安保法制のときもおかしかったし、今度はカジノまでつくろうとしている。貧乏人をなくすのが政治なのに逆のことをしている。『大阪都』構想の問題が出始めてから政治に関心を持つようになった。野党が一緒にたたかうのは希望。頑張ってほしい」と話していました。
兵庫県から聞きに来た女性(72)は、「数の力で多数決が民主主義だという安倍内閣はおかしい。カジノもなぜあんなに急ぐのか。後はどうでもいいということか。維新の票を取り込むためにしているとしか思えない」と話しました。
信号を待っていた男子高校生(17)=豊中市在住=は、「カジノができてしまったら行きたくなる。ばくちはよくないと思う。ニュースを見ていても、安倍さんたちは反対の声を聞かないのはよくない。来年選挙権を持てるので選挙には行きたい」と話していました。
(大阪民主新報、2016年12月18日付より)