野党統一候補を実現し
暴走政治ノーの審判を
市民と野党 力合わせて
「堺からのアピール」スタート集会に200人
来るべき総選挙に向け、堺市の衆院大阪16区と17区で野党統一候補を実現するため、堺市民の有志が「安倍政権の暴走政治ストップ、維新政治ノー」「野党と市民が力を合わせよう」と呼び掛ける「堺からのアピール」が9日、堺市北区内でスタート集会を開きました。
■私からあなたへ
「あなたと同じように毎日笑ったり困ったりしながら、堺に住み、働いたり、育児をしたり、介護をしている私から、あなたに呼び掛けます」という同アピール。発起人は、落語家の笑福亭竹林さんら10氏です(別項)。
アピールでは、堺で安倍政権の暴走政治を止め、維新政治ノーの意思を示し、憲法に基づく新しい政治をつくる共同を広げ、堺で野党統一候補を実現するため、市民と野党が力を合わせて、「わたしと、あなたと、みんなのための政治を作ります」と強調。昨年末から賛同運動を始め、8日現在で232人がアピールに賛同しています。
スタート集会の会場には堺市以外の市民も含め205人が詰め掛けました。用意した資料が足らなくなり、追加で印刷して配布するなど、熱気に包まれました。
■市民も勉強して
発起人の村田浩治(弁護士)、梶原隆憲(キリスト教信徒)、井村身恒(オダサク倶楽部代表)の3氏が討論しました。
村田氏は担当する労働問題のほとんどが非正規雇用だとし、安倍政権が雇用の規制緩和を進めながら「働き方改革」を打ち出すのは「ペテンだ」と告発。「労働分野では規制こそが自由を守る。市民も勉強して政策を提案し、野党共闘を」と語りました。
梶原氏は、安倍晋三首相がハワイ・真珠湾を訪問し米国との「歴史的和解」を表明したことに対し、「私たちが求めるのは、戦争を引き起こし、死者を出したことへの反省だ」と力説。「カトリック教団は信徒が社会や政治に積極的にかかわることを進めている。皆さんと一緒にこれからも活動したい」と話しました。
■堺から声を上げ
井村氏は戦時中に織田作之助の作品が発禁とされたことに照らして、「表現の自由を奪う秘密保護法は一丸となって廃止に」と呼び掛け。戦前・戦中の広島県・呉を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」を紹介しつつ、「この堺の片隅から声を上げて政党の皆さんに伝え、選挙に勝ちましょう」と呼び掛けました。
泉州市民連合、市民連合高槻・島本からも活動報告と連帯あいさつがありました。最後に、発起人の山元一英氏(全港湾労組大阪支部顧問)が行動提起。野党統一候補実現へアピールへの賛同をさらに広げ、市民からの政策づくり、学習会などに取り組もうと提案しました。
「堺からのアピール」発起人(敬称略)
井村身恒(オダサク倶楽部代表)、小川たか子(グループあい代表)、梶原隆憲(キリスト教信徒)、笑福亭竹林(落語家)、野島聡子(民主主義と生活を守る有志=SADL)、浜埜千晶(子どもの未来を考えるママの会@大阪)、松永直子(与謝野晶子研究家)、村田浩治(弁護士)、山部聡(Vote for Our Happiness@Sakai)、山元一英(全港湾労組大阪支部顧問)
(大阪民主新報、2017年1月15日付より)