おおさかナウ

2017年02月12日

大門実紀史の国会レポート
ユーモアって、なに?

 

%e5%a4%a7%e9%96%80%e5%8f%82%e9%99%a2%e8%ad%b0%e5%93%a1minpou 2月3日、衆議院予算委員会で、日本共産党の清水ただし議員が、カジノ問題で安倍首相を鋭く追及。よく準備された切れ味のいい見事な質問で、清水さんらしいユーモアも聞く人を引き付けました。

 中野晃一さん(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合、上智大学教授)のことばを思い出しました。「私たちは怒っています。しかし、怒っているだけの人たちに、人は寄ってきません。より広げるためにはユーモアもいります」(1月17日、党大会でのご挨拶)。

 権力の不正を厳しく告発し続けるアメリカの映画監督、マイケル・ムーアさんも、以前から「左翼の運動にもっとユーモアを」と呼び掛けてきました。「運動に怒りは必要だが、それだけでは人を遠ざける、話し手にユーモアがあると、聞き手は信頼を寄せてくれる」「権力追及の最大の武器はじつはユーモアだ」と。

 ところで、ユーモアとはなにか。中野さんのことばが話題になったとき、わが党の若手の女性議員Aさんが私に、「質問になると、最初から最後まで怒りっぱなしだと自分でも思います。ユーモアなんて無理だけど、もう少し余裕を持てないものかと悩んでしまう」と言ったことがあります。

 悪政への怒りがこみ上げるのは当然のこと。「怒りっぱなしも、度を過ぎるとユーモアになるから」と慰めました。ユーモアは、たんにジョークのことではなく、人間の可笑しさに対する愛しみのようなものだと思ったからです。(だいもん・みきし 参院議員 第2週掲載)

(大阪民主新報、2017年2月12日付より)

 

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