2017年03月05日
カジノをてこに巨大開発
追及の先頭に立つ共産党
共同づくりや対話広げる
松井一郎知事と吉村洋文大阪市長が開会中の府市両議会に、カジノを核とした統合型リゾート(IR)を大阪港の人工島・夢洲(大阪市此花区)に誘致するための予算案や関連議案を提出し、カジノをてこに巨大開発を進めようとしています。日本共産党は国会はじめ議会論戦で追及するとともに、大阪ではカジノ誘致反対の一点での共同づくりや、市民との対話を広げています。
夢洲は巨大地震に脆弱
清水衆院議員が指摘
現地視察で
清水忠衆院議員は同月22日の衆院予算委員会第7分科会でも夢洲の防災対策などについて質問。これに先立つ18日には、わたなべ結大阪3区候補(近畿比例重複)、北山良三大阪5区候補、石谷ひさ子大阪2区候補、小川陽太大阪市議らと、現地視察しています。
清水氏は、大阪市が南海トラフ巨大地震で舞洲の一部が液状化すると想定するなど、巨大地震に脆弱(ぜいじゃく)だと強調。経産省の国際博覧会検討会にはこれまで防災の専門家が一人も入っていないと指摘したのに対し、世耕弘成経産相は「まだ検討会は終わっていないので、これから安全面の議論もしていただく」と答えました。
カジノ頼み
清水氏は、府・大阪市・関西経済団体などが、「万博と統合型リゾートがセットになれば投資効率が良くなる」などと発言していることを示したのに対し、世耕氏は「われわれの万博構想は、カジノと全く関係ない」と繰り返し答弁しました。
清水氏は、大臣が言う「万博誘致単独」なら、わずか半年間の開催のために夢洲への鉄道建設などの巨大開発を行うことになり、府民の理解は得られないと強調。「カジノ頼みの万博ではなく、中小企業支援などにこそしっかり取り組むべき」と求めました。
(大阪民主新報、2017年3月5日付より)