私たちの手で政治変えよう
野党統一候補の実現を
衆院大阪12区市民連合を結成
衆院大阪12区(四條畷市、寝屋川市、大東市)で野党統一候補を求める市民連合が、結成集会を1日に寝屋川市内で開き、約200人が参加しました。開会前から会場の椅子が足りなくなり、スタッフが急いで追加。呼び掛け人の8氏を代表して「なわて子ども食堂」代表の山本啓一郎さんがあいさつし、「子どもが将来に夢を見ることのできる社会を私たちの手で取り戻そう」と訴えました。
山本さんは子どもの貧困や高すぎる学費の問題を示しながら、「今の子どもは『教師になりたい』、『医師になりたい』と思っても、学費のために数百万~数千万円の借金を抱えなくてはならない。こんな社会に子どもたちを追いやってしまったのは私たち。仕方がないと言うのか、子どもが夢を見ることのできる社会を取り戻すために頑張るのか。力を合わせて頑張ろう」と呼び掛けました。
呼び掛け人には山本さんの他、小松正明(大阪原水協事務局長)、橘田(三橋)亜由美(東大阪生協病院院長)、佃嘉夫(戦争廃止畷市民の会代表)、森川紘一(元立命館大講師)、大谷タカコ(大谷助産院院長)、加藤昌孝(寝屋川革新懇代表世話人)、澤田昇(ポプラ薬局社長、薬剤師)の各氏が名を連ねました。
集会では、日本共産党の松尾まさのり12区国政対策委員長と自由党の真白リョウ12区総支部長、新社会党の松平要府本部副委員長があいさつしました。
松尾氏は学校法人森友学園による国有地取得問題の根底に、安倍政権による戦争する国づくりの狙いがあると指摘しました。
真白氏は「私たちの世代は、将来の年金や医療費など不安しかない。若い世代はなおさら。子どもたちがもっと未来にワクワクできるようにするのが大人の責任」と話しました。
松平氏は野党共闘を、幕末に対立していた薩摩藩と長州藩による同盟になぞらえ、「平成の坂本龍馬は有権者だ」と語りました。
集会は民進党などにも案内していました。
大阪革新懇事務局長の服部信一郎さんが、大阪での市民と野党との共闘の現状や情勢と展望について報告しました。
服部氏は、「市民が野党をつなぐことが大事。野党統一候補は市民の情熱がないと実現しない」と指摘。「若者のおよそ半数が非正規雇用で、1年先5年先にわが身がどうなっているか分からない。その若者へ声を掛けることがスタート。憲法を守り、互いを尊重し合う気持ちを大事にしようとする市民連合は、若者の居場所になる」と話しました。
会は大阪へのカジノ誘致反対など6項目の政策要求を掲げ、統一候補が決まれば支持政党の違いを超えて全力で応援することなどを申し合わせました。会の趣旨に、当日までに1千人が賛同したとし、これを有権者の1割を目標に広げます。
(大阪民主新報、2017年4月9日付より)