市民と野党の共闘で政治変えよう
立憲主義取り戻そう
衆院大阪15区 「市民連合」を結成
市民と野党の共闘で政治を変えようと、衆院大阪15区(松原市・富田林市・河内長野市・大阪狭山市・太子町・河南町・千早赤阪村・堺市美原区)で、「安保法制廃止、立憲主義をとりもどす市民連合」がこのほど結成されました。「集まろう『市民+野党』」と題して9日、富田林市内で開かれた結成の集いには、市民ら277人が参加し、熱気にあふれました。
第1部では、空襲の焼跡で拾ったことをきっかけにハーモニカを始めた寺村安雄さんが演奏を披露し、平和への思いを語りました。
18人の呼び掛け人には元大学教員、宗教者、音楽家、環境保護や原発ゼロの運動家、医師など多彩な人が名前を連ねています。代表してあいさつした小林宏至・大阪府立大学名誉教授は、「15区としての魅力ある地域政策を練り上げ、野党とともに実現させたい」とし、「15区ならではの市民連合にしていきましょう」と語りました。
戦前への回帰絶対させない
第2部は「3つのトーク」で構成されました。
「呼び掛け人のトーク」では、参加した呼び掛け人が「市民が政治を動かす時代。われわれの手に政治を取り戻そう」「安保法制廃止と憲法守ろうの2点で一致し、呼び掛け人になった」など、市民連合への思いを語りました。
また、「国家権力への3つの怨念がある。教育勅語暗唱、兄の戦死、食料難での飢餓。繰り返したくない」「戦前への回帰で孫子を悲惨な状況におきたくない」など平和や憲法への思い、「維新の政治で大阪の教育が大きく変わった。夢のない、希望を持てない青少年にさせてはならない」「先の堺市長選で堺を壊すなの1点で共同し、見事維新の攻撃をはねのけた」など維新政治ノーの思いなども語られました。
野党3党の代表がスピーチしました。
大同団結して共闘すること
社民党府連合常任幹事の小川敬子さんは、「『女性が変わらねば社会は変わらない』は、故土井たか子さん(元社民党党首・衆院議長)の教えだった。森友問題は身近な問題。憲法を守る教育が大切。安倍暴走を一緒に止めよう」と呼び掛けました。
自由党府連副代表の村上史好さんは、「憲法違反の集団的自衛権を閣議決定し、アベノミクスで格差を拡大する安倍政権は、将来の日本を危険にさらすもので、早く止めなければならない。大同団結して共闘することが野党に求められている。野合ではない」と語りました。
日本共産党の清水忠史衆院議員は、「森友問題ではさらなる疑惑解明が必要」だと指摘。東京で市民連合と野党が会談し、原発ゼロ、教育無償化と共謀罪廃止へ力を合わせることを確認したと報告し、「市民と野党が本気になって取り組めば、15区でも勝てないわけはない」と述べました。
「参加者のトーク」も、「70歳になってから政治への関心が出て、街頭でも頑張っている。無関心の人たちに呼び掛けよう」「3人の子育て中。平和を脅かす安倍さんになり、学校にも自衛隊の勧誘が来るのかと不安」「森友問題で野党が相談し、力を合わせて追い詰めてほしい」「市民連合とは、自分たち自身が動くことだと分かった。できることをやっていきたい」と熱い思いを語りました。
互いに尊敬し信頼し合って
参加者は、「政治を変える道は一つ」「市民と市民が手をつなぎ、市民と野党が手をつなぎ、そして野党と野党が手をつなぐ道」「互いに尊敬し、信頼しあって進む道です」とうたった市民連合結成宣言を拍手で確認。壇上にそろった野党代表と共に「ガンバロー!」を三唱しました。
(大阪民主新報、2017年4月16日付より)