ウヤムヤ解決許さへん! 森友疑惑
首相夫人の証人喚問を松井知事は責任果たせ
女性ら200人が御堂筋デモ
「森友問題のウヤムヤ解決は許さへんで!」と、各界の女性たちでつくる「おんな・こどもをなめんなよ!の会」が16日、御堂筋パレードに取り組みました。赤やピンクの服に身を包んだ女性ら約200人が参加し、「森友問題 真相解明」「認可決めた大阪府 松井知事は責任果たせ」「百条委員会設置せよ」「総理夫人を証人喚問」などと唱和しながら、沿道にアピールしました。
うやむやならば暴走政治さらに
同会は2013年の橋下徹前大阪市長による「慰安婦」暴言に抗議する女性たちが立場を超えて結成し、集会やパレードに取り組んできました。
大阪市西区内の公園で開かれた出発前集会で、同会の西宮市議(無所属)の四津屋薫さんが主催者あいさつし、「安倍政権が実際の得票とかけ離れた議席を背景に、強引なやり方で政権を運営してきた、その汚いうみがあふれ出したのが森友問題。うやむや解決を許すことは、安倍政権をますます増長させ、暴走を許すことになる」と強調しました。
豊中市の市民グループ「森友学園問題を考える会」の高橋もと子さんは、安倍首相夫人の昭恵氏の証人喚問や、森友学園の小学校設置を認可した松井府政への抗議行動、国有地売却額の非開示処分の取り消しを求める裁判などに取り組むとし、「無所属の木村真市議や日本共産党の山本一徳市議と力を合わせ、安倍政権を倒したい」と語りました。
真相究明のため百条委の設置を
新婦人府本部の秋元真由美事務局長は、シール投票での対話で森友問題に「納得できない」との声が寄せられていることや、松井知事の責任を究明するため、百条委員会の設置を求めて署名運動を進めてきたことを報告。「府議会で、百条委員会設置は維新と公明の反対で否決されたが、こんな無責任な態度は許せない。5月府議会に向け、設置を求める署名をさらに積み上げたい」と話しました。
集会には熊野以素豊中市議(無所属)、同志社大学大学院の岡野八代教授がメッセージを寄せました。
加担した府の責任追及
共産党・石川府議があいさつ
認可基準に合致していなくても
集会には日本共産党の石川多枝府議、寺戸月美大阪市議、山本一徳豊中市議が参加。府議会教育常任委員会で森友学園問題を追及してきた石川氏があいさつし、「国有地がどうして格安で払い下げられたのか、府私学審がどうして『認可適当』としたのか、政治家の関与はなかったのか。これが多くの国民の疑問だ」と切り出しました。
石川氏は、森友学園が開校しようとした小学校が府の認可基準に合致していなくても、「近畿財務局に門前払いとされてはいけない」と事を進めたのが府私学課だと指摘。松井知事が「職員基本条例」で職員を締め付け、森友学園の小学校開校を規制緩和の「一丁目一番地」として、私学審委員を「認可適当」に巻き込んできた疑いがあるとしました。
教育勅語で結ばれた首相と森友
さらに、第1次安倍内閣が教育基本法改悪で「愛国心」を取り入れたことに感銘を受けた森友学園の籠池泰典前理事長が、「教育勅語」を幼稚園児に暗唱させ、安倍内閣が「教育勅語」を教材に使用することを容認する閣議決定を行ったとし、「『教育勅語』で結ばれたこの2人を絶対許さないためにも、安倍首相の責任を問うと同時に、それに加担した府の責任もしっかり追及していきたい」と決意を語りました。
(大阪民主新報、2017年4月23日付より)