安倍暴走政治をみんなで変えよう
14区で野党統一候補を
共闘組織結成集会に300人
憲法違反の「共謀罪」法案を強行可決(15日)させるなど、安倍政権と維新が暴走を繰り返す中、衆院大阪14区(八尾市、柏原市、藤井寺市、羽曳野市)から野党と市民の共闘で主権者の声が届く政治を実現しようと、「みんなで変えよう@大阪14区」が17日、結成されました。藤井寺市内で開かれた結成集会には会場いっぱいの300人が参加。「衆院大阪14区で野党統一候補を誕生させよう」と呼び掛けるアピールを採択しました。
府内各地で市民連合の結成など、野党と市民の共闘を進める動きが広がる中、14区内の学者や文化人、弁護士、医療・福祉関係者、宗教者ら25氏が結成を呼び掛けていたもの。今後、街頭宣伝や学習会に取り組みます。
呼び掛け人を代表して、八尾市の鍼灸師の佐藤啓二さんがあいさつ。「共謀罪」の強行可決・成立に抗議し、自公与党と維新を少数派に追い込むために、市民と野党の大きな力で頑張ろうと語りました。
強行されたが絶望はしない
「安保関連法に反対するママの会」発起人の西郷南海子さんが講演し、「共謀罪は強行されたが、絶望する必要はない」と語り始めました。参院で委員会採決を省略する「中間報告」などのやり方でしか押し通せなくなっていると指摘。「追い詰められているのは相手の側。安倍政権は退陣しかない」と話しました。
「共謀罪」問題で国会議事録を音読して大臣答弁のひどさを実感する取り組みなどを紹介ながら、「真実は人を動かす力があります。自分の内側にわき起こる『負けたくない』『こんな人達に政治を任せられない』という思いをばねに、きょう参加の皆さんがあと1人、2人と広げましょう」と呼び掛けました。
裏切らぬ人を大人の責任で
呼び掛け人によるリレートークで柏原市の谷秀樹さんは、「私は社民党だが、どの党がいいとか、独自にやるということでなく、自民、公明、維新の3党の悪い政治をやめさせるため、それぞれの野党の支持者が力を合わせよう」と話しました。
羽曳野市の高島幸治さん(元小学校長)は、「森友学園の幼稚園では園児に教育勅語を暗唱させ、安倍政権は勅語の教材使用を認める閣議決定を行った。こんな政府が続けば全国で森友のような学校がつくられる危険がある」と警告しました。
八尾市MAMORUママパパの会の大芝祐希さんは、同市が計画する公立幼稚園・保育所の統廃合計画の背景に国の政治があると指摘。「こんどの選挙では、私たちを絶対に裏切らない国会議員を、大人の責任で通したい」と語りました。
野党5党の代表があいさつ
結成集会には日本共産党の辰巳孝太郎参院議員、自由党府連の村上史好副代表、社民党大阪府連の服部良一代表、緑の党グリーンズジャパン府本部の高橋登運営委員(泉大津市議)、新社会党府本部の柏本景司大阪14区選挙責任者が参加し、あいさつしました。
辰巳氏は、「共謀罪」法案が強行可決された国会の状況や、自公与党や維新の異常な姿勢を詳しく報告。野党4党の党首会談(8日)で、戦争法廃止や「共謀罪」に反対し、総選挙での協力を加速するとともに、安倍政権の下での憲法9条改悪に反対することで合意したことを示し、「安倍政権の暴走を止めるため、野党と市民の共闘を広げるために全力を尽くす」と決意を語りました。
(大阪民主新報、2017年6月25日付より)