2017年07月16日
辰巳孝太郎の国会レポート
政権の窮地と維新の存在意義
東京都議選は日本共産党の躍進、自民党の惨敗に終わりました。
都議選は定数3の選挙区が7つあり、自民党が獲得したのはこのうち墨田区の1つのみ。自民党は定数3でも勝てなかったのです!特筆すべきことは、このうち5つの選挙区で共産党が競り勝ったということ。自民党の惨敗は共産党の前進なくしては生まれなかったということです。
都議選の結果にショックを受けているのが維新の会です。候補者が集まらず、集まった候補者も告示前に5人が辞退。結局、4人立候補で1人の当選にとどまりました。
維新は自民党の惨敗にもショックを受けていることでしょう。国政において維新は、安倍政権の「補完勢力」と、「野党分断」だけに存在意義がある政党です。維新は特定秘密保護法、集団的自衛権・安保関連法、「共謀罪」法と重要法案に全て賛成に回り、「野党の一部は賛成したのだから強行可決ではない」と自民党に言わせる口実を作ってきました。
そしてその見返りとして、官邸はカジノ万博や住吉市民病院統廃合など、維新の大阪での悪政に手を貸してきました。つまり安倍政権が暴走を強めれば強めるほど、維新の役割も強まり、維新への見返りも大きくなる構図です。逆に安倍政権が窮地に追い込まれれば、維新もその存在意義を完全に失うことになります。
9月には堺市長選挙です。国政でも大阪でも、維新の息の根を止めるために、必勝を期して頑張ります!(たつみ・こうたろう 日本共産党参院議員 毎月第3週に掲載)
(大阪民主新報、2017年7月16日付より)