ＮＨＫ会長の慰安婦暴言は許せない　―擁護の橋下市長にも

　ＮＨＫ新会長の籾井勝人氏が１月の就任会見で、旧日本軍「慰安婦」問題に言及し、「戦争しているどこの国にもあった」などと発言した問題で、同31日、大阪労連などでつくる「『慰安婦』暴言を許さない行動大阪実行委員会」が呼び掛けて緊急行動。籾井会長と会長発言を「何ら問題ない」と擁護した橋下徹大阪市長に抗議し、辞任を求める要請を行いました。

　ＮＨＫ大阪放送局前の行動には、１００人以上が、会長辞任を求める横断幕やのぼりを手に、「ＮＨＫ会長の慰安婦暴言は許せない」「安倍首相は責任をとれ」と唱和し、抗議の声を響かせました。

　マイクで訴えた鈴木まさよ大阪労連女性部長は、「戦争への国づくりがされている中で、公共放送のトップに就く人が誤った歴史認識をしている」と抗議。植田晃子・大阪母親大会連絡会委員長は「橋下大阪市長に続く暴言は絶対許せない」、川本幹子・新婦人府本部会長は「公共放送の責任者の資格はない」と厳しく批判しました。
　茨木市から参加した女性は、「新会長の発言は、安倍内閣の戦争体制づくりを推進するためのもので、ＮＨＫが大政翼賛会化し、大本営発表の機関になることを示している。今のうちにこの動きに歯止めを掛けたい」と話していました。

(2014年2月9日付「大阪民主新報」より）