力合わせて国を変える
野党共闘を貫く共産党
子どもの未来を考えるママの会@大阪 中野里佳さんの訴え
日本共産党府委員会が7日夕、小池晃書記局長を迎えて大阪市天王寺区のJR天王寺駅前で行った街頭演説で、子どもの未来を考えるママの会@大阪の中野里佳さんが訴えました。要旨を紹介します。
■敬意と感謝
私は2人の子どもの母親。共産党の方々にお礼が言いたくてここに来ました。
全国で野党統一候補の擁立が実現。本当にすごいことです。
大阪2区でも共産党が候補を取り下げ、野党統一候補の擁立が実現しました。予定候補の石谷ひさ子さんとは、数日前に街宣でお会いしたばかり。とても素敵な方で、取り下げの決断は、苦渋の選択だったと思います。心から敬意と感謝の気持ちをお伝えします。
この2年間、安倍さんの数の力だと言わんばかりの乱暴な法案の通し方、うそやごまかしの連続に怒ったり落ち込んだりを繰り返す日々でした。「誰の子どもも殺させない」「憲法守れ」のコールとともに、たくさんのデモや署名活動に参加してきました。でも政治の暴走は止まらない。そして目の前に迫ってきている憲法改正。地殻変動のような大きな波に、結局飲み込まれるのではないかと不安でした。
■希望の光が
そんな中、市民の声から広がった野党共闘の動きは、安倍政治を止め、私たちの手に政治を取り戻すための一つの希望の光でした。私はメンバーとともに大阪の各野党の議員さんと懇談し、共闘のお願いをしてきました。
選挙で負けたり、地域によっては共闘がうまくいかなかったり、「そもそも共闘ってどうなのよ?」という疑問があったり。候補者の思いが強くなるほど、「統一してこの人は降りなきゃいけなくなるかも知れない」と、暗い気持ちにもなりました。
でも安倍政治を終わらせるためには、立憲野党の候補者を統一することしか考えられませんでした。
共産党の方々はいつも私たちの話を聞き、野党共闘へ協力しますという意思を一貫して示され、安心しました。
■今こそ声を
解散直後、野党の合流・分裂が起き、「え?ありえへん。いままではなんやったん?」と、私たちは大きなショックを受け、混乱し、言葉を失いました。
でも、市民の私たちがいまこそ声を上げなければと思い直し、街宣を企画。各政党や候補者事務所に、「希望の党は安保法制、憲法改正に賛成」「大阪で福祉・教育などにメスを入れてきた維新と協力すると言っている」「私たちと相容れない」と訴えました。議員さんたちの苦しい思いも聞きました。
そんな時、共産党のトップの方々が、同じ志のある候補者は党を超えて応援する、候補者を降ろしてでも支持すると、勇気あるメッセージを送り続けたことは、とても心強かったです。そして新たに立憲民主党が立ち上げられ、統一候補が決まっていく。本当にうれしいです。
■「素早い」党
ここ数日、共産党への感謝と敬意の声が、ツイッターなどSNSなどで広がっています。
昨晩、ママの会のライングループで「街宣で共産党の方々に感謝を伝えたいからコメントちょうだいね」と声を掛けました。集まった共産党のキーワードは、「ブレない」「素早い」「柔軟」。私も同感です。
加えて議員さんの特徴は、「明るい」「気さく」「柔和」、そして「ユーモア」。第2次世界大戦の苦しい時代でもブレずに平和を訴え、市民の声を聞き続けてこられた長い歴史が、この混乱した政治状況にあっても懐の深さ、寛容さ、器の大きさとなっていると感じます。候補者を取り下げた決断を無駄にしたくないと心から思います。
子どもたちに、平和で人の暮らしや命を大切にする社会を手渡すには、たくさんの人とつながり、声と力を合わせ、国を変えていく必要があります。この選挙は、団体や立場を超えてお互いが信頼し合いながら力を合わせる、新しい選挙の形を自分たちがつくり出す一歩。それが自分たちの思い描く社会に近づく大きな一歩となることを願っています。私も力を尽くします。ともに頑張りましょう。
(大阪民主新報、2017年10月22日付より)