東大阪府議補選19日投票
日本共産党 うち海公仁候補の訴え
松井維新府政と正面対決し
人間が大切にされる政治を
19日投開票の東大阪府議補選(被選挙数2)で、「『大阪都』構想に審判を」「維新政治に正面から対決する議席を必ず」と全力で奮闘する日本共産党の、うち海公仁候補の訴え(要旨)を紹介します。
「新しい歴史」の始まりを実感し
私は35歳の時からこれまで政治家として働いてきました。今回は9回目の選挙です。出発式には共産党以外の社民党、自由党、新社会党の皆さん、大阪で活動するいろんな団体の皆さんが足を運んでいただいて、激励をいただきました。これは新しい歴史の始まりだと感じています。
新しい歴史の始まりとは何でしょう。人間が人間として大切にされ、誰一人として大切にされないようなことを許してはならない。その思いがいま本当に政治にぶつけていける時代が来たと思っています。
最初の志を貫き市議として22年
私が35歳で政治家を志した時に一番感じたのは、政治や社会の仕組みによって、一生懸命苦労し、頑張って生きる人々の生きざまを否定するようなことが絶対にあってはならないということ。その最大のものが戦争です。職場や学校でいじめにあって、「自分はもう必要とされていないのではないか」と思ってしまう人が一人でもいることは、私は政治の責任として許されない。この思いで26年間、皆さんと一緒に政治にかかわってきました。
そして市議会議員として22年、東大阪の市民の皆さんと一緒にまちづくり、暮らしを守るたたかいを進めてきました。東大阪の市政だけでは市民の声が届かない、願いが実現しない問題を、こんどは大阪府政で、府民の暮らしを犠牲にしている維新政治に正面から対決して、皆さんの声をまっすぐ松井知事に届けるために議席を与えていただきたいのです。
子どもや学校の差別を許さない
子どもたちが中学校で「チャレンジテスト」を一昨年から受けています。
通常の成績や学習の到達を測るのがテスト。ところが「チャレンジテスト」は高校進学の内申点を、年にたった1回のテストで決めてしまうのです。中学校の3年間、一人一人の子どもたちが一生懸命頑張って、生きていこうとしている姿を丸ごと評価するのが内申の点数ではありませんか。それを1回のテストでランクをつけ、差別・選別するようなやり方は断じて許されません。
子どもたちだけではなく、学校ごとにランクをつけて差別するようなやり方、これが維新政治の下での教育の実態です。東大阪の議会でいくら声を大きくしても、「府が決めたこと」とごり押しされてしまう。「チャレンジテストストップ」の声を、何としても府議会に届けたいのです。
高すぎる国保料押し付けさせぬ
東大阪の国民健康保険料は、本当に高いです。これまで「高すぎて払えない」という相談をいっぱい聞いてきました。少しでも下げていこうと、他会派の皆さんとも相談しながら、この間、4年連続で値下げできました。いろんな事情を抱えている皆さんのために、減免制度もつくってきました。これは東大阪の住民にとって身近な基礎自治体だからこそ、できたことではありませんか。
ところが来年4月から大阪府の松井知事が勝手に保険料を決めてしまい、減免制度も認めない。こんなことを言い出しています。地方自治体で住民と一緒に考えてきたことを奪い去るのが維新政治ではありませんか。
私はこれまで地方政治に関わってきた者として、こんな地方政治の破壊、高すぎる国保料を押し付けることも許せない。私が府議会に行けば、真っ先にこのことを松井知事にものを申したい。そのために私を府議会で働かせてください。
カジノではなく暮らしのために
教育と府民の暮らしを犠牲にする一方で、維新政治は大阪の夢洲にカジノをつくろうとしています。カジノにお客さんを運ぶための鉄道や高速道路の建設する、5千億円とも1兆円ともいわれる開発に、府民の税金を注ぎ込もうとしています。
カジノは賭博として刑法で禁止されている行為。それをわざわざ安倍首相におべっかを使い、法律を変えさせてまで、大阪につくろうとしている。しかし、そのことがどれだけ府民の不幸をつくってしまうことになるか、想像できるではありませんか。
7割の府民が「カジノよりも、暮らしのために仕事をしてほしい」「大阪の中小企業や商売人、働く人が豊かになってこそ、大阪の経済は活性化する」と願っています。
府民の声届ける貴重な議席必ず
その府民の願いを届ける議会の様子はどうでしょう。松井さんが率いる大阪維新の会の議員が多数を占め、松井さんが物事を決めたら、それがすんなり通ってしまう。これがいま府議会の実態です。7割を超える府民の声が、まともに議会に反映されていないのです。
だからこそ私はいま、たった2つしかない日本共産党の議席、松井知事に正面から府民の声を届ける貴重な議席を、ここで1つ獲得させていただきたい。
負けるわけにはいきません。どんな相手も打ち砕いて、必ず勝利するために全力で頑張ります。
(大阪民主新報、2017年11月19日付より)