衆院選で生まれた財産生かし
新しい仲間迎えよう
民青同盟が府代表者会議
日本民主青年同盟大阪府委員会は第63回大阪府代表者会議を19日、大阪市内で開催。12月に開かれる全国代表者会議代議員を選出するとともに、「共同の力で国民主権の政治の実現へ 新しい時代を切り開く力強い民青をつくろう」と呼び掛けた大会決議案の討議・実践の経験などを交流しました。
新しい政治を切り開く力を
府委員会からの報告で、酒巻眞世民青府委員長は、前大会からの1年を振り返り、「青年との共同、草の根の行動力、社会を変革する学びという民青の役割を輝かせ、新しい政治を切り開く力を育んできた」とし、総選挙で同盟員が「安倍政権を倒したい」と立ち上がり、周りの青年に働き掛ける第一歩を踏み出したことは、今後に生きる財産だと指摘。「今度は決議案を力に1500人(拡大)の全国目標達成に向けて、すべての班と同盟員が力を合わせよう」と呼び掛けました。
また、民青の役割を発揮して、「安倍9条改憲NO!」の世論を広げること、ヒバクシャ国際署名をさらに広げ、核兵器禁止条約を日本政府に批准さあせる運動、学費・奨学金・ブラックバイト問題の解決・前進に向けた運動、日本共産党綱領と不破哲三社会科学研究所長の講演「マルクスと友達になろう 社会を変革する学び」のパンフレットを班で学ぶことなどを提起しました。
民青の魅力感じ仲間増やし
討論では、総選挙で市民ボランティアとともにたたかった経験や、共産党支部との共同で宣伝や同盟員拡大に取り組んでいる活動(木津川南地区)や、対話・署名行動の前に必ず学ぶなど、学習と実践を結び付けた活動(北河内南)、劣悪な労働条件のアルバイトへの悩みを出し合う中で加盟した高校生が、民青への魅力を感じ、さらに仲間を増やしている経験などが生き生きと報告されました。
前進の足場を築いた衆院選
会議では、日本共産党の柳利昭府委員長を迎え情勢学習を行いました。
柳氏は、総選挙の結果について、党議席の後退は悔しく残念だとするとともに、市民と野党の共闘では前進したとし、「国会が憲法改定勢力で覆い尽くされる危険を食い止め、たたかい前進の足場を築いた」と強調。自公は議席の3分の2を占めたが、小選挙区制による「虚構の多数」で、維新も堺市長選挙に続いて大幅後退したが、来年秋の住民投票を目指して「都構想で勝負」の構えで突き進んでいると指摘しました。
若い世代と対話できる党に
柳氏は、「市民と野党の共闘をさらに発展させるために力を尽そう」と呼び掛けるとともに、「もっと若い世代と対話できる党にというのは、総選挙を通じた全党の願い」だとし、「党とともに活動する民青同盟を大きくすることが、その最大の力になる」と述べました。
駆け付けた辰巳孝太郎参院議員も、総選挙と国会情勢などを報告し、「共闘を前進させると同時に、企業団体献金や政党助成金を受け取らない、今の資本主義を乗り越えて新しい社会をつくる展望を持っている日本共産党の値打ちを青年の間に広げ、党の自力をつけたい」と語りました。
(大阪民主新報、2017年11月26日付より)