おおさかナウ

2017年12月16日

辰巳孝太郎の国会レポート
追及は来年も続きます

tatumi 2017年は私にとって、森友で始まり森友で終わった年でした。

 学園が建設予定としていた豊中の土地深くに埋設物はあったのか、なかったのか。この事を、来る日も来る日も考え続けた1年でした。これ程ゴミについて考えることは、これから先もないと思います。

 11月に公開された会計検査院の報告書は8億円の値引きについて、手続きの妥当性はじめ、処分量、処分単価、対象面積等々、あらゆる面で「根拠なし」と断罪しました。報告書は100㌻にも及ぶものですが、わが党の論戦の正しさを証明するものになりました。

 報告書には「ボーリング調査の結果、3メートルより下は沖積層である」との記述があります。沖積層とは約1万8千年前にできた自然の堆積層です。11月30日の予算委員会で「そんなところにビニール片やマヨネーズの蓋が混入していれば、それこそ歴史的発見ではないか」と詰め寄ると、石井国土交通大臣は、まともに答弁できなくなってしまいました。

 この間の論戦や宮本たけし衆院議員が認めさせた「口裏合わせ」テープの登場などで、“疑惑のピース”がほとんどはまってきました。政府はかなり追いつめられています。

 口封じのためか、籠池夫妻が拘留されて4カ月以上経ちましたが、あの「しゃべり」の2人をいつまでも黙らせることはできないでしょう。安倍昭恵氏は海外で「色々あった1年だった」と呑気に語っていましたが、安心するのはまだまだ早いのです。追及は来年も続きます。

(たつみ・こうたろう 日本共産党参院議員 毎月第3週に掲載)

 (大阪民主新報、2017年12月17日付より)

月別アーカイブ