おおさかナウ

2017年12月24日

宮本岳志の国会レポート
避けて通れない証人喚問

宮本衆院議員

宮本衆院議員

 特別国会で私は2回にわたって森友問題を追及。11月28日の衆議院予算委員会で私が突き付けた「口裏合わせ」を示す音声データの真実性をついに認めざるを得なくなりました。

 昨年3月末から4月に録音されたとみられるこの音声データには、国の側から3メートル以上の深さからゴミが出たことにして大幅値引きという「ストーリー」を提案。否定する森友学園の工事業者を無理やり抑え込んで話を作ったことが生々しく示されています。

 本来土地を高く売りたいはずの国側から値引きを持ちかけることほど奇妙なことはありません。すべてのカギは、3月15日に森友学園の籠池理事長夫妻が上京して財務省本省で行われた、田村嘉啓国有財産審理室長らとの1時間半にわたる面談にあります。

 この面談を録音した音声データも私が示し、政府はすでにその真実性を認めていますが、そこで籠池氏は安倍昭恵名誉校長の名前もちらつかせながら、大幅値引きを迫ったのです。そして、その田村室長こそ、前年の11月に、籠池氏が安倍昭恵氏付の職員谷査恵子氏を通じて交渉した本人。答えのファックスには「今後とも見守ってまいりたい」との言葉もありました。

 私の質問に、たとえ解散総選挙があったとしても、首相や昭恵氏が土地の売却に関わっていたら、「首相も国会議員も辞めるとの答弁に変更はない」と答弁した安倍首相。直近の世論調査でも国民の8割は「納得できない」ままです。もはや昭恵氏をはじめとする証人喚問は避けて通れません。

(みやもと・たけし 日本共産党衆院議員 毎月第4週に掲載)

 (大阪民主新報、2017年12月24日付より)

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