おおさかナウ

2018年01月21日

安倍改憲阻止へ3千万署名
ビラ全戸配布・独自ポスター活用で
羽曳野が丘憲法九条の会

 安倍政権による9条改憲を阻止するため、全国3千万人を目標にした9条改憲に反対する署名運動が、大阪でも府内各地で広がっています。羽曳野市内では、集めた署名を個人宅の郵便受けに投函するよう呼び掛けるポスターが掲示され始めました。地域で活動する「羽曳が丘憲法九条の会」が昨年末から独自に作成した、署名を呼び掛けるポスターとともに地域住民に掲示を依頼しているものです。1月から署名の意義を伝える文書を添えた署名用紙を全戸配布し、その翌日から署名が届き始めました。

個人宅ポストへ投函呼び掛け

全ての子どもたちのために

自宅の郵便ポストに「3千万署名」の投函を呼び掛けるステッカーを張る仲谷さん(右)と林事務局長=11日、羽曳野市内

自宅の郵便ポストに「3千万署名」の投函を呼び掛けるステッカーを張る仲谷さん(右)と林事務局長=11日、羽曳野市内

 ポスターを自宅に掲示した元保育士の仲谷真理子さん(67)は、「もらった年賀状に知人たちの家族写真がありました。今年は特に、こうした家族の姿をそのまま守っていかないといけないと思いました」。

 「共謀罪」設立などに危機感を深め、親の介護の合間に近所を回って署名を集めます。

 「今までは年賀状の家族写真を見ても、『幸せそうだな』としか思いませんでした。自分や働いていた保育所の子どもたちを思うことはありましたが、やっぱりすべての子どもたちを怖い目に遭わせたくないという思いを、今年は特に感じます」

 夫の与志広さん(66)も、「今の憲法を『アメリカに押し付けられた』と攻撃する自民党が、いよいよ国民に押し付けにかかってきた。ここで食い止めないと大変なことになる」と話します。

 「一人一人の国民や子どもたちのことを考えれば、戦争がどれだけ悲惨で人生を狂わせるか。戦争準備を進める安倍政権の下で今、本当に憲法9条の力を感じる」

自身の戦争体験を語らねば

 同じくポスターを掲示した黒谷和栄さん(76)は、「私はこれまで戦争体験を人に話してきませんでした」と打ち明けます。

 「いい思い出ではないから。私が小学生の時に母が『憲法9条ができたから、もう戦争は絶対ない。永久にないから』と言い、とても安心したことを覚えています。でもこのごろ、おかしくなってきたでしょう。今は友人たちにも堂々と自分の考えを話すし、話さなければいけないと思っています」(今号「NoWar」に掲載)

一致点で幅広く呼び掛けて

 

 署名は次々と届けられています。会が活動する地域は約4500世帯あり、毎月発行する「たより」の読者が約220人まで広がっています。会はスーパーや道の駅前で毎月定例の宣伝をし、年に1~2回、集いを開いています。

 「集いを知らせる全戸配布のニュースには、その都度、『参加していいですか』という問い合わせが数件あります」と、事務局長の林正敏さん(72)は言います。

 「地域の人たちに活動を知らせるためニュースの発行を重ねて、今年1月号で121号に達しました。9条を守るという一点で幅広く呼び掛けています」

羽曳野ビラ

署名の意義を伝える文書を添えた署名用紙と、220人に届けている羽曳が丘憲法九条の会ニュース

署名の意義を伝える文書を添えた署名用紙と、220人に届けている羽曳が丘憲法九条の会ニュース



  (大阪民主新報、2018年1月21日号より)

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