2018年03月18日
カジノ付き万博いらない
BIE大阪視察 市民団体が宣伝
2025年の国際博覧会(万博)の候補地視察で、博覧会国際事務局(BIE)の調査団が大阪入りしたことに合わせて、カジノ付き万博に反対する市民団体「あかん!カジノ女性アピール」と「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」が7日、大阪市北区の大阪市役所前で緊急宣伝を行いました。
調査団は6日から9日まで来日し、7日に大阪市役所で松井一郎知事や吉村洋文大阪市長と意見交換。8日には松井、吉村両氏らが万博招致を狙う大阪湾の埋め立て地・夢洲を視察しました。
「あかん!カジノ女性アピール」と「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」は、これまで、万博に加盟している各国大使館に書簡を送付。▽大阪での万博はカジノを核とした統合型リゾート(IR)と一体で、国際博覧会条約が定める「公衆の教育を主たる目的とする」「商業的な性格を有するものは除く」との趣旨に反する▽夢洲は南海トラフ巨大地震で津波被害や液状化の発生が指摘され危険であることを知らせてきました。
宣伝行動で同ネットワーク代表の桜田照雄阪南大学教授は、「イベントで経済は活性化せず、大阪市民・府民の暮らしを支える事業にこそ、貴重な税金を使うべき」と強調。万博開催前にカジノを開業させる府市のやり方に対し、「カジノからすれば万博をやればカジノの雰囲気がつぶれる。万博からすればカジノがあれば万博の雰囲気が壊れる。こんな計画がうまくいくはずがない。大阪市民・府民をだますやり方で進めるカジノ万博には絶対反対です」と訴えました。
日本共産党の清水忠史前衆院議員も参加し、訴えました。
(大阪民主新報、2018年3月18日号より)