2018年09月02日
山下よしきの徒然エッセイ
翁長さんの遺志を継いで
故・翁長雄志沖縄県知事の告別式に党を代表して参列(8月13日)。「沖縄に新たな米軍基地はつくらせない」と命が燃え尽きるまでたたかい抜かれた翁長さんに敬意と感謝を捧げました。
翁長さんはよく「沖縄県民が自ら提供した米軍基地は一つもない」と訴えていました。
沖縄戦の最中、上陸した米軍が住民を収容所に囲い込み強制接収した土地につくったのが沖縄の米軍基地。戦後も「銃剣とブルドーザー」で民家や畑を押しつぶし基地が拡張されました。その一つが普天間飛行場です。〝返してやるから代わりの土地を差し出せ〟というのは「強盗の論理だ」と翁長さんは怒りを込めて告発していました。
よく知られるように、翁長さんは元自民党沖縄県連幹事長です。のちに県民を裏切り、辺野古埋め立てを「承認」した仲井真前知事が、知事に当選したときの選対本部長は翁長さんでした。裏切りは許せないと翁長さんは自ら知事候補となり前知事に圧勝。日本共産党も加わる「オール沖縄」のたたかいの勝利でした。
直後、翁長さんが党本部を訪ねてくれました。歓迎の拍手に包まれた翁長さんの言葉は忘れられません。
「これからは保守は革新に敬意を表し、革新は保守に敬意を表し、これからの沖縄のあるべき姿をめざして、心を一つにやっていきたい」
まさに共闘の真髄です。ご遺志を受け継ぎ、直面する沖縄県知事選勝利、来る参院選での市民と野党の共闘勝利のために全力を尽くします。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)
(大阪民主新報、2018年9月2日号より)