2018年09月09日
大門実紀史の国会レポート
3000万署名で改憲阻止
先日、大阪城東区の憲法のつどいで、「アベ政治を動かす影の勢力―日本(ニッポン)会議」と題して、話をさせていただきました。
日本会議は、天皇中心の国づくりをめざす日本最大の改憲・右翼団体で、全国の神社が中心となり、政財界やマスコミにも大きな影響力をもっています。憲法改悪に執念をもやす安倍首相を支え続け、「安倍改憲案」の原案をつくったのも日本会議です。
日本会議の幹部である自民党S議員とは、同じ委員会だったこともあり、よく話をします。以前、S議員が私に「日本会議の運動の方法は、みなさん左翼から学んだ」と語ったことがあります。日本会議は「草の根ネットワーク」をかかげ、地方議会での請願採択や署名など地道な活動を展開してきました。
S議員をふくむ日本会議の中枢メンバーは、60~70年代に反全学連闘争をたたかった民族派学生運動の闘士たちで、社会人として活動するようになってからも、共産党や民主勢力の運動を研究してきたとのこと。
「どうせ学ぶなら思想の方を学んでほしかった」と冗談をいうと、「右と左がいるからバランスがとれる」と笑っていました。しかし日本会議の思想の本質は左翼殲滅(せんめつ)です。その彼らが取り組む「憲法改正」署名がこの春、1千万筆をこえ、増え続けています。私たちが取り組む改憲阻止「3000万人署名」は1800万をこえ、9月末が第4次集約とのこと。このたたかい、絶対に負けられません。(だいもん・みきし 参院議員 第2週掲載)
(大阪民主新報、2018年9月9日号より)